「腎障害のある患者さん」、「高齢者」には、以下の点にご注意ください。
1)アシクロビルは主として腎臓から排泄されるため、アシクロビルの血中濃度が持続する可能性があります。したがって、投与の際には投与量、投与間隔を調整してください。
2)「腎障害のある患者さん」、「高齢者」に投与した場合、精神神経系の副作用が発現する可能性が高いため、患者の状態を観察しながら慎重に投与してください。
3)投与中には適切な水分補給を行うよう、患者にご指導ください。
4)精神神経系の副作用が発現した場合には、投与を中止し、直ちに医師に相談するよう患者にご指導ください。
5)上記のとおり、投与量、投与間隔を調節し投与しても、精神神経系の副作用が発現することがあります。このような場合には、投与を中止し、適切な処置を行ってください。
6)血液透析によりアシクロビルを除去することができるので、精神神経症状等の副作用が見られた場合には、処置の1つとして血液透析をご考慮ください。添付文書に記載しているとおり、バルトレックスは血液透析を4時間実施した場合に、血漿中のアシクロビルの約70%が除去できます。[1]
出典
- バルトレックス インタビューフォーム(第17版)P37