全身性エリテマトーデス(SLE)の
疾患活動性と臓器障害について
対象
調査期間中に5年間の観察が可能であった、診断から15ヵ月以内のSLE患者298例(女性258例、平均年齢35.3歳、平均罹病期間5.5ヵ月、SLEDAI-2K平均スコア5.9)
方法
SLEと診断された患者の5年間における疾患活動性、臓器障害発現率等を調査したコホート研究。
疾患活動性及び臓器障害の発現率をそれぞれSLEDAI-2K及びSLICC障害指数を用いて評価
調査期間
2000年~2009年
Urowitz MB et al.: Arthritis Care Res 64: 132-137, 2012
※1. Systemic Lupus International Collaborating Clinics/American College of Rheumatology Damage Index
少なくとも6ヵ月間存在する不可逆的な臓器障害 (SLEの病態、又はステロイド等の治療薬に起因するものを含む)の数をスコア化したもの
対象
2年以内にSLEと診断された患者251例(女性213例、診断時の平均年齢27.9歳)
方法
SLEフレアの回数と臓器障害発生リスクの関連を評価するために、SLEDAI及びSLICC障害指数を用いてケースクロスオーバー法で評価した。
調査期間
1994年~2002年
Ugarte-Gil MF et al.: Ann Rheum Dis 74:1019‒1023, 2015
a. SLICC障害指数(Systemic Lupus International Collaborating Clinics/American College of Rheumatology Damage Index)による評価
b. 臓器障害が発生するまでの期間、罹病期間、SLEDAI平均スコア、ステロイド累積投与量、抗マラリア薬の使用、免疫抑制薬の使用、観察期間を変数としたロジスティック回帰分析