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全身性エリテマトーデス(SLE)の
各評価スコアの詳細のご紹介

SLE Responder Index 4:SRI4

SLEの疾患活動性評価として、広く認められ確立されている、以下の3つの基準から成ります。

①SELENA SLEDAIスコアが4点以上改善(減少)
②PGAの悪化なし(スコアの増加が0.3点未満)
③BILAGでカテゴリーAに悪化した臓器系がない、かつカテゴリーBに悪化した臓器系が2つ以上ない

3つの基準をすべて満たす患者を「SRI4 レスポンダー」と呼びます。

SRI4の基準

Furie RA et al.: Arthritis Rheum 61: 1143-1151, 2009

※1. Safety of Estrogens in Lupus Erythematosus National Assessment SLE Disease Activity Index
※2. British Isles Lupus Assessment Group
※3. Physician Global Assessment

SLE Disease Activity Index:SLEDAI

1992年にトロント大学のグループにより提唱された評価方法です。
臨床所見24項目がそれぞれ点数化され、10日以内に認められた所見項目により、合計0~105のスコアが算出されます。
血清中の抗dsDNA抗体や補体価の項目を含んでいることが特徴です。
蛋白尿、皮疹、脱毛、粘膜病変に関して、新規又は再燃した場合には項目にカウントできるものの、慢性的に持続している場合にはカウントできません。

Bombardier C et al Arthritis Rheum 35: 630-640, 1992

Safety of Estrogens in Lupus Erythematosus National Assessment

SLE Disease Activity Index:SELENA SLEDAI

2005年にジョンズ・ホプキンス大学のグループにより提唱された評価方法です。SLEDAIの課題に対し、持続する皮疹、脱毛、粘膜病変も評価されるよう改変されました。
8つの臓器系に関する臨床所見24項目がそれぞれ点数化され、10日以内に認められた所見項目により、合計0~105のスコアが算出されます。

SELENA SLEDAIの項目

Copyright ©2005 Massachusetts Medical Society. All rights reser ved. Translated with permission.

Petri M et al.: N Engl J Med 353: 2550‒2558, 2005

British Isles Lupus Assessment Group Index:BILAG Index

1988年に英国のグループより提唱された活動性評価基準です。重症度に応じた治療方針の決定を目的としています。
一般的全身症状と7つの臓器系病変について、構成する項目ごとに、評価時までの1ヵ月間の活動性をさらに前の1ヵ月間と比較することにより、1:改善傾向、2:同じ、3:悪化、4:新規出現のいずれかを判定し、各系の重症度をカテゴリーA~Eへ分類します。

  • BILAG Indexは、重症度に応じた治療方針の決定を目的として、1988年に英国のグループより提唱された活動性評価基準である。
  • SLEDAIとの違い:
    BILAG Indexは、一般的全身症状と7つの臓器系病変(皮膚口粘膜病変、脳神経病変、筋骨格関節病変、心臓・肺病変、血管炎病変、腎病変、血液異常)に分け、それぞれの系で重症度を分類する。
  • 構成する項目ごとに、評価時までの1ヵ月間の活動性をさらに前の1ヵ月間と比較して、1: 改善傾向、2: 同じ、3: 悪化、4: 新規出現のいずれかを判定し、各系の重症度をカテゴリーA(重症)~E(既往なし)へ分類する。
BILAG indexの項目

Hay EM et al.: Q J Med 86: 447-458, 1993

Physician Global Assessment:PGA

医師による患者の全般的疾患活動性の評価です。
0〜3点までの段階に分けた10cmのVASを使用し、医師が自分で評価した箇所に印を付けます。PGAスコアの増加は疾患活動性の悪化を反映しており、1点以上増加かつ2.5点以下の場合は軽度~中等度の悪化、2.5点を超えた場合は重度の悪化と判断されます。

PGAスコアの基準

Petri M et al.: Arthritis Rheum 34: 937-944, 1991
Petri M et al.: Lupus 8: 685-691, 1999

SLICC 障害度指数:

Systemic Lupus International Collaborating Clinics 障害度指数

SLE発症後の臓器障害の発生を評価します。障害は病態とその後遺症、あるいはその治療に起因するものが含まれ、活動性とは区別されます。
評価項目は12の臓器からなり、少なくとも6ヵ月間存在する臓器障害を評価の対象とします。

SLICC障害度指数の項目

注:SLE発症後にみられた不可逆性病変(活動性とは無関係)が6ヵ月間存在するものを評価する。スコアはすべて1(付記事項を除く)であるが、少なくとも6ヵ月以上間隔を空けて反復して認められた場合にはスコアを2とする。同一病変はスコア2と評価しない。
注:スコアを合計したものがその患者の傷害度の評価となる。

Gladman EM et al.: Arthritis Rheum 39: 363-369, 1996