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ワクチンインパクト

海外におけるロタウイルスワクチン導入のインパクト

ロタウイルスワクチンの導入効果 1

ロタウイルスワクチンは、導入した国にさまざまなインパクトを与えました。まず、下痢により入院する乳幼児は11~94%減少しました。ワクチン導入後の患者数の減少から、抗体価の持続により重症化が予防できていることが示唆されます。 1

またワクチン接種率が高まったことで、接種を受けていない子どもたちの間にも効果がみられたことから、集団レベルでの予防効果が期待できることもわかりました。 2

ロタウイルスワクチンの導入効果―疾病予防効果―

世界でのロタウイルスワクチンの導入効果

Patel MM, et al. Pediatr Infect Dis. 2011; 30(Suppl1): S1-5. より作図

【出典】

  1. Patel MM, et al. Pediatr Infect Dis. 2011; 30(Suppl1): S1-5.
  2. Payne DC, et al. Clin Infect Dis. 2011; 53(3): 245-253.

国内におけるロタウイルスワクチン導入のインパクト

新潟県新発田市における研究 1

【試験概要】

目的:

2011年11月より導入されたロタウイルスワクチンによる、重症ロタウイルス胃腸炎*への影響を検証する。

*外来にて点滴治療を必要とした症例

対象:

2011年2月から2018年5月の間に、新潟県新発田市内の小児科医療機関4施設を急性胃腸炎で受診した3歳未満の患者

期間:

2011~2018年におけるロタウイルス胃腸炎流行期(2~5月)

方法:

新発田市内の4つの小児科医院を受診した3歳未満の患者のうち2週間未満の胃腸炎症状を認めた「急性胃腸炎」の患者数、点滴を必要とした「重症胃腸炎」の患者数、重症胃腸炎のうち便中ロタウイルス抗原が陽性の「重症ロタウイルス胃腸炎」の患者数を調査し、ワクチン導入前(Pre-vaccine era:2008年1月~2011年12月)と導入後(transitional era:2012年1月~2014年12月、Plateau era:2015年1月~2018年5月)で比較した。
また、新発田病院における急性胃腸炎、ロタウイルス胃腸炎の入院患者数を調査した。

解析計画:

ロタウイルス抗原が陽性の患者を重症ロタウイルス胃腸炎と定義し、それらの症状をVesikariの尺度を用いて重症度スコアを評価した。観察期間中に4施設を訪れた患者数および新発田市の3歳未満の子どもの数に基づき、重症ロタウイルス胃腸炎・重症急性胃腸炎・急性胃腸炎の発生率を解析した。

3歳未満の重症ロタウイルス胃腸炎患者数

急性胃腸炎罹患率データ

3歳未満の重症ロタウイルス胃腸炎患者数は、2011年に52例、2018年に0例でした。

旭川厚生病院小児科における疫学的調査 2

【試験概要】

目的:

北海道の単施設におけるロタウイルス胃腸炎入院例について疫学的調査を行う。

対象:

旭川厚生病院小児科に入院したロタウイルス胃腸炎の市中感染患者525名

何らかの疾患で入院中にロタウイルス胃腸炎を発症した院内感染例は除外した。

期間:

2003年1月~2014年12月

方法:

入院の適応は、脱水やけいれんがあり、持続的輸液や詳細な経過観察を必要とする児とした。対象について入院カルテを中心に後方視的に検討し、ワクチン導入前(2003~2011年)とワクチン導入後(2012~2014年)とで比較した。

解析計画:

ロタウイルス胃腸炎の定義は、便のロタウイルス迅速抗原検査で陽性を示した例とした。2003~2011年をワクチン導入前、2012~2014年をワクチン導入後として比較し、Mann-Whitney検定とχ2検定は、p<0.05を有意差ありと判定した。

ロタウイルス胃腸炎の入院患者の年次推移

ロタウイルス胃腸炎の入院患者の年次推移

2003~2014年までの入院患者の総数は市中感染525名、院内感染110名、あわせて635名でした。
市中感染例においてワクチン導入前後で比較すると、導入前は患者数445名、平均年間患者数49.4名であったのに対し、導入後は患者数80名、平均年間患者数26.7名と、46%の減少が認められました(p<0.05 Mann-Whitney検定)。
人口減少の影響を少なくするために、小児人口10万人あたりで入院数を算定すると、2003年は96.1名、2014年は58.0名と約40%の減少が認められました。
また、入院患者にはロタウイルスワクチン接種児は含まれていませんでした。

【出典】

  1. Oishi T, et al. Hum Vaccin Immunother. 2020; 16(10): 2495-2501.本研究はGSK Biologicals 社とジャパンワクチン(株)の資金により行われた。
  2. 坂田宏. 小児感染免疫. 2015; 27(1): 3-8.

製品名はすべて、グラクソ・スミスクライン、そのライセンサー、提携パートナーの登録商標です。
製剤写真及びPDF資料は、患者指導の目的に限りダウンロード頂けます。