検査・診断・治療
●RSウイルス感染症の臨床診断1~3)
RSウイルス感染症の臨床所見
症状 |
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胸部X線所見 | 間質性肺炎像と過膨張が最も典型的な所見である。唯一の有意な所見としては、air-trappingが認められることもある。 |
一般検査所見 | 特徴的な所見はなく、白血球分画も一定の傾向はない。 |
※細気管支炎はRSウイルス感染症として特異性が高く、臨床的診断価値の高い症状です。細気管支炎の病原微生物の半数以上はRSウイルスが占めていると報告されています3)。
- 国立感染症研究所 IDWR RSウイルス感染症とは https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/317-rs-intro.html(2023年7月アクセス)
- 国立感染症研究所 IASR 2018; 39:207-9
- Madhi SA et al. Pediatr Infect Dis 32: E119-127, 2013
臨床経過
RSウイルス感染症は、潜伏期間が4~5日、罹患期間(上気道・下気道)が6~8日の時間を要します。
RSウイルス感染症およびインフルエンザの臨床経過
堤裕 幸:ウイルス 2005;55(1),77-84より改変
RSウイルス感染の診断、治療および予防
現状、成⼈のRSウイルス感染症の治療は対症療法です
- Centers for Disease Control and Prevention(CDC),For healthcare providers. https://www.cdc.gov/rsv/clinical/index.html (アクセス 2023年3月)
- 厚生労働省「検査料の点数の取り扱いについて」(掲載日2022年10月28日)https://www.mhlw.go.jp/content/001007830.pdf (アクセス2023年9月10日)
- Kodama F et al:Infect Dis Clin North Am 2017;31,767-790
- Centers for Disease Control and Prevention(CDC),RSV prevention. https://www.cdc.gov/rsv/about/prevention.html (アクセス 2023年3月)
- Nam HH,Ison MG:BMJ 2019;366,I5021
PM-JP-RSA-WCNT-230002 2024.10