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RSウイルス感染症の発生動向

⽇本におけるRSウイルス感染症の報告(小児):NIID 2018–2021*1)

COVID-19パンデミックでは、RSウイルス感染症の年間ピークが変動しました1,2)
2018年、2019年のRSウイルス感染症の定点あたり報告数は、いずれも第37週にピークがみられました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック下の2020年および2021年はRSウイルス感染症の動向が異なり、2020年は報告数の減少、2021年は報告数の増加と例年より早いピークがみられました。

日本におけるRSウイルス感染症の報告

集計方法:

全国約3,000カ所の小児科定点医療機関から毎週報告をもとに作成。定点医療機関において、医師が症状や所見からRSV感染症を疑い、かつ検査によりRSV感染症と診断された患者の数が報告の対象となる。

*症例の大半は18歳未満(2014–2017 data: https://www.niid.go.jp/niid/images/iasr/2018/12/466tf03.gif

  1. 国立感染症研究所 感染症疫学センター「感染症発生動向調査からみる2018年~2021年の我が国のRSウイルス感染症の状況」(掲載日2022年9月16日)https://www.niid.go.jp/niid/ja/rs-virus-m/rs-virus-idwrs/11487-RSV-20220916.html (アクセス 2023年4月)
  2. WHO Director-General's opening remarks at the media briefing on COVID-19 - 11 March 2020. https://www.who.int/director-general/speeches/detail/who-director-general-s-opening-remarks-at-the-media-briefing-on-covid-19---11-march-2020(アクセス 2023年4月)

RSウイルスサブタイプAおよびBの流⾏(2004〜2016年)(海外データ)

RSウイルスは表面抗原であるG蛋白の性状の差から、2つのサブグループ(RSウイルスサブタイプAとB)に大別されます1) 。
米国で実施されたコホート試験において、サブタイプAとBの同時流行が見られた時期があった一方で、いずれかが優勢になる時期もあったことが報告されています2)。世界的には概してAの方が流行していますが、時期によって優勢の型が変わる場合もあります3)。一般的にサブタイプAのウイルス負荷はBよりも高い傾向にあることから、Aの方が早く伝播すると考えられています3)

米国ウィスコンシン州の地域住民コホート試験(1,832人)における急性呼吸器疾患で来院した高齢者(60歳以上)から採取したRSウイルスのサブタイプ2)(海外データ)

RSウイルスA型とB型の流行(米国ウィスコンシン州の地域住民コホート試験)

対象
米国ウィスコンシン州マーシュフィールドとその周辺地区の住民コホート1,832人において、2004~2005年から2015~2016年の冬季に急性呼吸器疾患で外来を受診し、呼吸器スワブのマルチプレックス逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)検査によりRSウイルス感染が確認された60歳以上の成人患者例241例(延べ243例;RSウイルス サブタイプA121例、RSウイルス サブタイプB122例)

方法
GenMark Dx eSensorアッセイによりRSウイルスのサブタイプ(RSウイルス サブタイプA、RSウイルス サブタイプB)を特定し、医学的介入を必要としたRSウイルス感染症の発生率を季節コホートごとに推定した。

本研究の限界
対象は、インフルエンザ流行シーズンに呼吸器疾患で治療を希望した患者のみとした。咳症状は2009年のパンデミック後のシーズンにおける登録条件とした。2010年以降、登録をプライマリーケアと緊急治療外来クリニックに限定したため、本研究ではRSウイルスによる入院発生率が過小評価されている。診断コードに基づき、RSウイルス感染症と診断され入院した60歳以上の成人を対象コホートに新たに20人特定した。これらの患者は、治験患者を募集していない救急治療室または専門性の高いクリニックを通じて入院した可能性が非常に高い。血清学的検査が改善され、市中肺炎の成人患者におけるRSウイルス感染症例がより正確に検出できるようになったため、RT-PCR検査を受けていないRSウイルス感染症例もあるかもしれない。本研究は、主に人種的に均質な地方の集団で実施されたため、都市部の人種的に多様な環境下における外来患者のRSウイルス感染症発生および転帰を反映していない可能性がある。

  1. Tang Y and Crowe JE Jr, Manual of Clin Microbiol: 1361-1377, 2007
  2. Belongia EA et al:Open Forum Infect Dis 2018;5(12),ofy316
  3. Griffiths C et al. Clin Microbiol Rev 30: 277–319, 2017

PM-JP-RSA-WCNT-230002 2024.02