対象
50~59歳の成人および60歳以上の成人1,533例〔日本人150例〕(ES)
Cohort 1
50~59歳の健康成人(Adults-HA)注1):Adults-HA-アレックスビー群383例、Adults-HA-プラセボ群192例
RSウイルスによる感染症に罹患するリスクが高いと考えられる疾患を有する50~59歳の成人(Adults-AIR)注2):Adults-AIR-アレックスビー群386例、Adults-AIR-プラセボ群191例
Cohort 2
60歳以上の成人(OA):OA-アレックスビー群381例
液性免疫応答解析対象:1,441例(Day1)、1,377例(Day31)(PPS)
注1)
事前に規定したRSウイルス感染による下気道疾患に罹患するリスクが高いと考えられる慢性の基礎疾患(慢性肺疾患、慢性心血管疾患、糖尿病、慢性腎臓病または慢性肝疾患)を有しない集団とし、事前に規定した疾患以外の基礎疾患(高血圧、高コレステロール血症、甲状腺機能低下症等)を有する場合は、治療の有無にかかわらず長期にわたり安定状態である者を含む
注2)
事前に規定したRSウイルス感染による下気道疾患に罹患するリスクが高いと考えられる症状の安定した慢性の基礎疾患(慢性肺疾患、慢性心血管疾患、糖尿病、慢性腎臓病または慢性肝疾患)を有する集団
アレックスビー接種1ヵ月後(Day31)におけるRSウイルスのサブタイプAおよびB中和抗体価に関して、4つの主要評価項目(co-primary endpoints)※2の非劣性基準を満たし、GMT比およびSRR差のいずれにおいてもOA-アレックスビー群と比較して非劣性であることが検証されました注)。
注)非劣性の検証に用いられた逐次検定法についての詳細は解析計画をご参照ください。
※1
※2
60歳以上の成人(OA)と50~59歳の健康成人(Adults‐HA※7)におけるアレックスビー接種1ヵ月後(Day31)のRSウイルスのサブタイプAおよびB中和抗体価(ED60)のGMT比およびSRR差、60歳以上の成人(OA)とRSウイルスによる感染症に罹患するリスクが高いと考えられる疾患を有する50~59歳の成人(Adults‐AIR※1)におけるアレックスビー接種1ヵ月後(Day31)のRSウイルスのサブタイプAおよびB中和抗体価(ED60)のGMT比およびSRR差
※3
ワクチン接種前および接種後のいずれの結果も得られた被験者数
※4
GMT比とその両側95%および97.5%信頼区間は、常用対数変換された抗体価の共分散分析(ANCOVA)モデルを用いて算出し、モデルには群およびベースラインの常用対数変換された抗体価を共変量として含めた。また、GMT比は、常用対数変換した抗体価のANCOVAモデルにおける値を真数に逆変換して算出
※5
SRRをワクチン接種前(Day1)に対する接種1ヵ月後(Day31)の中和抗体価の増加倍率が4倍以上の被験者数(n)とその割合(%)と定義し、SRR差とその両側95%および97.5%信頼区間は、Miettinen and Nurminen法を用いて算出
※6
主要目的の非劣性基準:graphical testing procedureによって設定されたαに従って、GMT比の両側信頼区間の上限が1.5以下、かつSRR差の両側信頼区間の上限が0.1以下
※7
事前に規定したRSウイルス感染による下気道疾患に罹患するリスクが高いと考えられる慢性の基礎疾患(慢性肺疾患、慢性心血管疾患、糖尿病、慢性腎臓病または慢性肝疾患)を有しない集団とし、事前に規定した疾患以外の基礎疾患(高血圧、高コレステロール血症、甲状腺機能低下症等)を有する場合は、治療の有無にかかわらず長期にわたり安定状態である者を含む
※1
CD40L、4-1BB、 IL-2、TNF-α、 IFN-γ、IL-13、 IL-17のうち、少なくとも1つのサイトカインを含む2種類以上の活性化マーカーを発現するRSウイルスPreF3特異的CD4陽性および/またはCD8陽性T細胞
※2
ICS法によるCD4陽性および/またはCD8陽性T細胞100万個当たりの中央値
特定外有害事象、重篤な有害事象およびpIMD[副次評価項目]
- 治験ワクチンを1回以上接種したすべての被験者(ES)における接種後30日間の追跡期間(接種当日およびその後の29日間)の特定外有害事象※1は、Adults-HA-アレックスビー群383例中50例(13.1%)、Adults-HA-プラセボ群192例中26例(13.5%)、Adults-AIR-アレックスビー群386例中56例(14.5%)、Adults-AIR-プラセボ群191例中20例(10.5%)およびOA-アレックスビー群381例中62例(16.3%)に認められました。主な特定外有害事象は、感染症および寄生虫症〔Adults-HA-アレックスビー群14例(3.7%)、Adults-HA-プラセボ群9例(4.7%)、Adults-AIR-アレックスビー群18例(4.7%)、Adults-AIR-プラセボ群8例(4.2%)およびOA-アレックスビー群25例(6.6%)、以下同順〕、胃腸障害〔10例(2.6%)、3例(1.6%)、12例(3.1%)、3例(1.6%)および11例(2.9%)〕、一般・全身障害および投与部位の状態〔8例(2.1%)、3例(1.6%)、8例(2.1%)、1例(0.5%)および9例(2.4%)〕、筋骨格系および結合組織障害〔10例(2.6%)、3例(1.6%)、4例(1.0%)、1例(0.5%)および9例(2.4%)〕でした。
- 治験責任(分担)医師によってワクチン接種と関連ありと判断された特定外有害事象は、Adults-HA-アレックスビー群14例(3.7%)、Adults-HA-プラセボ群5例(2.6%)、Adults-AIR-アレックスビー群12例(3.1%)、Adults-AIR-プラセボ群3例(1.6%)およびOA-アレックスビー群12例(3.1%)に認められました。主なワクチン接種と関連のある特定外有害事象は、一般・全身障害および投与部位の状態〔Adults-HA-アレックスビー群5例(1.3%)、Adults-HA-プラセボ群1例(0.5%)、Adults-AIR-アレックスビー群5例(1.3%)およびOA-アレックスビー群5例(1.3%)〕、胃腸障害〔Adults-HA-アレックスビー群3例(0.8%)、Adults-AIR-アレックスビー群4例(1.0%)、Adults-AIR-プラセボ群2例(1.0%)7およびOA-アレックスビー群5例(1.3%)〕、皮膚および皮下組織障害〔Adults-HA-プラセボ群1例(0.5%)、Adults-AIR-アレックスビー群3例(0.8%)、Adults-AIR-プラセボ群1例(0.5%)およびOA-アレックスビー群1例(0.3%)〕でした。
- 接種後6ヵ月間に報告された重篤な有害事象は、Adults-HA-アレックスビー群2例(0.5%)、Adults-HA-プラセボ群4例(2.1%)、Adults-AIR-アレックスビー群14例(3.6%)、Adults-AIR-プラセボ群4例(2.1%)およびOA-アレックスビー群9例(2.4%)に認められました。主な重篤な有害事象は、下気道および肺感染〔Adults-AIR-アレックスビー群4例(1.0%)およびOA-アレックスビー群2例(0.5%)〕、気管支痙攣および閉塞〔Adults-AIR-アレックスビー群2例(0.5%)〕、中枢神経系出血および脳血管性損傷〔Adults-AIR-アレックスビー群2例(0.5%)〕でした。
- 治験責任(分担)医師によってワクチン接種と関連ありと判断された重篤な有害事象は、冷式溶血性貧血〔OA-アレックスビー群1例(0.3%)〕でした。
- 接種後6ヵ月間に報告された免疫の関与が疑われる疾患(pIMD)は、 Adults-AIR-アレックスビー群4例(1.0%) 、Adults-AIR-プラセボ群1例(0.5%)およびOA-アレックスビー群3例(0.8%)に認められ、その内訳は心膜炎〔Adults-AIR-アレックスビー群1例(0.3%)およびAdults-AIR-プラセボ群1例(0.5%)〕、脊椎炎〔Adults-AIR-アレックスビー群1例(0.3%)〕、リウマチ性多発筋痛〔OA-アレックスビー群1例(0.3%)〕、痛風性関節炎〔Adults-AIR-アレックスビー群1例(0.3%)〕、冷式溶血性貧血〔OA-アレックスビー群1例(0.3%)〕、痛風〔Adults-AIR-アレックスビー群1例(0.3%)〕、乾癬〔OA-アレックスビー群1例(0.3%)〕でした。
- 本試験において、試験中止に至った有害事象※2および死亡に至った重篤な有害事象※2は認められませんでした。
▼重篤な有害事象:接種後6ヵ月間
※1
特定有害事象の一覧に含まれていないか、特定有害事象の一覧に含まれる可能性があるものの、特定有害事象の追跡調査期間外に発現した有害事象
※2
安全性のDLP(データロックポイント:2023年9月1日)までに報告された
6. 用法及び用量
抗原製剤を専用溶解用液全量で溶解し、60歳以上の者又は50歳以上のRSウイルスによる感染症が重症化するリスクが高いと考えられる者に1回0.5mLを筋肉内に接種する。
製品名はすべて、グラクソ・スミスクライン、そのライセンサー、提携パートナーの登録商標です。
製剤写真及びPDF資料は、患者指導の目的に限りダウンロード頂けます。
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