眼障害のマネジメント|眼科検査と患者指導
眼障害の管理
ブーレンレップ(以下、本剤)による眼障害には、自覚症状を伴わず、眼科検査でのみ確認される所見もあります。眼科検査結果は、処方医(血液内科医)が本剤の投与量や投与スケジュールの検討を行う上で、必須の情報となります。そのため、本剤の投与開始前も含め本剤の初回から4回目までの各投与前は必ず、その後の投与期間中は必要に応じて、眼科医による視力検査及び細隙灯顕微鏡検査を含む眼科検査を実施し、眼の状態をモニタリングしていくことが重要です。
眼症状を最小限に抑えるため、以下について患者を指導してください。
ドライアイ等の眼症状を軽減するため、本剤の投与中は防腐剤を含まない人工涙液を1日4 回以上投与する必要があります。
本剤の投与中はコンタクトレンズの装着を避ける必要があります。
本剤の投与により視力低下につながる霧視等の眼障害が高頻度に認められているため、自動車の運転や機械の操作等を行う際に注意が必要です。
眼の異常が認められた場合には、処方医(血液内科医)に相談の上、速やかに医療機関(眼科)を受診することが重要です。
ブーレンレップによる治療と眼科検査スケジュール
投与スケジュール
本剤は、併用薬剤に応じて、以下のスケジュールで投与します。
ブーレンレップ電子添文 2025年5月作成(第1版)
注)こちらも併せてご覧ください。
本剤による治療に際しては、各薬剤の最新の電子添文をご参照ください。
6. 用法及び用量
ボルテゾミブ及びデキサメタゾン併用投与:通常、成人にはベランタマブ マホドチン(遺伝子組換え)として、2.5mg/kgを30分以上かけて3週間間隔で点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量する。
ポマリドミド及びデキサメタゾン併用投与:通常、成人にはベランタマブ マホドチン(遺伝子組換え)として、初回は2.5mg/kg、2回目は1.9mg/kgを30分以上かけて4週間間隔で点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量する。
7. 用法及び用量に関連する注意(抜粋)
7.3 本剤の投与により副作用が発現した場合には、下表を参考に、本剤を休薬・減量・中止すること。
ブーレンレップ電子添文 2025年5月作成(第1版)
7.3の「下表」については、電子添文7.3の表1 ~ 3をご参照ください。
眼科検査スケジュール
本剤の投与開始前も含め本剤の初回から4回目までの各投与前は必ず、
その後の投与期間中は必要に応じて、眼科医による視力検査及び細隙灯顕微鏡検査を含む眼科検査を実施してください。
8. 重要な基本的注意(抜粋)
8.1.1本剤の投与開始前に眼科医による診察を実施すること。本剤の初回から4回目までの各投与前は必ず、その後の投与期間中は必要に応じて、眼科医による視力検査及び細隙灯顕微鏡検査を含む眼科検査を実施し、患者の状態を十分に観察すること。2回目の投与から休薬又は減量を要する場合や、長期の休薬を要する場合があるため、「7.用法及び用量に関連する注意」の項を参考に対処すること。
ブーレンレップ電子添文 2025年5月作成(第1版)
本剤の投与開始前に、処方医(血液内科医)より眼科検査依頼のご連絡があります。
眼障害を適切に管理するため、眼科医と処方医(血液内科医)が密な連携をとり、集学的アプローチを行うことが重要です。
眼科検査の結果は休薬・減量・中止を判断するための重要な情報となります。
製品名はすべて、グラクソ・スミスクライン、そのライセンサー、提携パートナーの登録商標です。
製剤写真及びPDF資料は、患者指導の目的に限りダウンロード頂けます。
PM-JP-BLM-WCNT-250046 2025.09