製品特性
「禁忌を含む使用上の注意」等は、電子添文をご参照ください。
海外第Ⅱ/Ⅲ相試験(COMET-ICE試験、214367試験、海外データ)
Day 29までにSARS-CoV-2による感染症の疾患進行※1が認められた被験者の割合[主要評価項目]
Day 29までにSARS-CoV-2による感染症の疾患進行※1が認められた被験者の割合は、ゼビュディ群で1%(6/528例)、プラセボ群で6%(30/529例)であり、ゼビュディ群のプラセボ群に対する調整相対リスク低下率は79%でした(p<0.001※2)。
Day 29までにSARS-CoV-2による感染症の疾患進行※1が認められた被験者の割合 |
||
---|---|---|
ゼビュディ群 (n=528) |
プラセボ群 (n=529) |
|
Day 29までにSARS-CoV-2による感染症の疾患進行※1が認められた被験者、例数(%) | 6(1%) | 30(6%) |
何らかの疾患の急性期管理のための24時間超の入院、例数(%) | 6(1%)*1 | 29(5%) |
原因を問わない死亡、例数(%) | 0(0%) | 2(<1%)*2 |
調整相対リスク低下率(95%信頼区間) | 79%(50%、91%) | |
p値※2 | <0.001 |
ゼビュディ群に集中治療室(ICU)を必要とした被験者はみられなかったのに対し、プラセボ群では9例にみられた。
*1 入院したゼビュディ群の6例のうち、3例は SARS-CoV-2 による感染症と関連しないと考えられる事象(小腸閉塞、非小細胞肺癌及び糖尿病性足部潰瘍)により入院した。
*2 SARS-CoV-2肺炎による死亡1例(非入院患者)および肺炎による死亡1例
※1 何らかの疾患の急性期管理のための24時間超の入院又は原因を問わない死亡と定義
※2 投与群、疾患が発症してからの期間(3日以内 vs 4〜5日)、年齢(70歳以下 vs 70歳超)及び性別(男性 vs 女性)を共変量としたrobust sandwich estimatorを伴うexact Poisson model
ゼビュディの投与により、重度又は生命を脅かす呼吸器症状への進行のリスクcがプラセボに比べて74%低下しました(p=0.002d)。
c)Day 29までの重度又は生命を脅かす呼吸器症状への進行(SARS-CoV-2による感染症による)の調整相対リスク
d)投与群、疾患が発症してからの期間(3日以内 vs 4~5日)、年齢(70歳以下 vs 70歳超)及び性別(男性 vs 女性)を共変量としたrobust sandwich estimatorを伴うexact Poisson model
Day 29にSARS-CoV-2による感染症により重度又は生命を脅かす呼吸器症状※1への進行が認められた被験者の割合[副次評価項目]
Day 29にSARS-CoV-2による感染症により重度又は生命を脅かす呼吸器症状※1への進行が認められた被験者の割合は、ゼビュディ群で1%(7/528例)、プラセボ群で5%(28/529例)であり、ゼビュディ群のプラセボ群に対する調整相対リスク低下率は74%でした(p=0.002※2)。
Day 29にSARS-CoV-2による感染症により重度又は生命を脅かす呼吸器症状※1への進行が認められた被験者の割合 |
||
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ゼビュディ群 (n=528) |
プラセボ群 (n=529) |
|
Day29にSARS-CoV-2による感染症により重度又は生命を脅かす呼吸器症状※1への進行が認められた被験者、例数(%) |
7(1%) | 28(5%) |
分類2:低流量鼻カニューレ/フェイスマスクを介した酸素療法を要する呼吸器症状、例数(%) | 7(1%) | 12(2%) |
分類3:ノンリブリーザーマスク又は高流量鼻カニューレ/非侵襲的換気(持続陽圧呼吸を含む)を要する呼吸器症状、例数(%) | 0(0%) | 10(2%) |
分類4:人工呼吸/体外式膜型人工肺を要する呼吸器症状、例数(%) | 0(0%) | 4(<1%) |
死亡、例数(%) | 0(0%) | 2(<1%) |
不明、例数(%) | 7(1%) | 6(1%) |
調整相対リスク低下率(95%信頼区間) | 74%(41%、88%) | |
p値※2 | 0.002 |
※1 重症度は酸素療法の必要性及び投与方法により定義
※2 投与群、疾患が発症してからの期間(3日以内 vs 4〜5日)、年齢(70歳以下 vs 70歳超)及び性別(男性 vs 女性)を共変量としたrobust sandwich estimatorを伴うexact Poisson model
主な有害事象(いずれかの投与群で発現率1%以上) | ||
---|---|---|
ゼビュディ群(n=523) |
プラセボ群(n=526) |
|
有害事象発現例数 | 114(22%) | 123(23%) |
下痢 | 8(2%) | 4(<1%) |
COVID-19肺炎 | 5(<1%) | 22(4%) |
悪心 | 5(<1%) | 9(2%) |
頭痛 | 4(<1%) | 11(2%) |
例数(%)
MedDRA J Ver. 23.1
副作用
副作用発現率はゼビュディ群で8例(2%)、プラセボ群で9例(2%)でした。
その内訳は以下の通りでした。
副作用 | ||||
---|---|---|---|---|
ゼビュディ群(n=523) |
プラセボ群(n=526) |
|||
副作用発現例数 | 8(2%) | 9(2%) | ||
副作用 | 発疹 皮膚反応 悪心 注入部位疼痛 疼痛 血中重炭酸塩減少 C-反応性蛋白増加 アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加 血中アルカリホスファターゼ増加 γ-グルタミルトランスフェラーゼ増加 酸素飽和度低下 味覚不全 頭痛 不眠症 |
各1(<1%) | COVID-19肺炎 | 2(<1%) |
発疹 そう痒症 悪心 消化不良 注入部位紅斑 注入部位腫脹 血中重炭酸塩減少 C-反応性蛋白増加 浮動性めまい 咳嗽 |
各1(<1%) |
例数(%)
MedDRA J Ver. 23.1
重篤な有害事象、投与中止に至った有害事象、試験中止に至った有害事象、死亡
重篤な有害事象はゼビュディ群で11例(2%)、プラセボ群で32例(6%)でした。その内訳は以下の通りでした。
ゼビュディ群では、治験責任医師により治験薬と因果関係ありと判断された重篤な有害事象は認められませんでした。プラセボ群では、重篤なCOVID-19肺炎2例(<1%)が治験責任医師により治験薬と因果関係ありと判断されました。
投与中止に至った有害事象は認められませんでした。試験中止に至った有害事象はゼビュディ群で0例、プラセボ群で1例(悪心)でした。
死亡例はゼビュディ群では認められませんでした。プラセボ群では、Day 29より前に2例、Day 29以降に2例(3例は肺炎、1例は呼吸不全に起因する)の死亡が認められました。
重篤な有害事象 | ||||
---|---|---|---|---|
ゼビュディ群(n=523) | プラセボ群(n=526) | |||
重篤な有害事象発現例数 | 11(2%) | 32(6%) | ||
重篤な有害事象 | COVID-19肺炎 | 3(<1%) | COVID-19肺炎 | 20(4%) |
憩室炎 | 2(<1%) | 肺炎 | 3(<1%) | |
糖尿病 非小細胞肺癌 小腸閉塞 膵腺癌 糖尿病性足病変 心筋虚血 |
各1(<1%) | COVID-19 急性腎障害 |
各2(<1%) | |
急性呼吸不全 肺塞栓症 呼吸窮迫 呼吸不全 胃食道逆流性疾患 閉塞性膵炎 脱水 血液量減少症 心肺停止 末梢動脈血栓症 |
各1(<1%) |
例数(%)
MedDRA J Ver. 23.1
過敏症を含む注入に伴う反応
過敏症を含む注入に伴う反応は、ゼビュディ群で1%(6/523例)、プラセボ群で1%(6/526例)に認められました。
ゼビュディ群で認められた事象はいずれもDivision of Acquired Immune-Deficiency Syndrome(DAIDS)重症度分類でGrade 1又は2であり、治験薬との因果関係は否定され、転帰は回復でした。
過敏症を含む注入に伴う反応 |
||||
---|---|---|---|---|
有害事象 | 副作用 | |||
ゼビュディ群(n=523) | プラセボ群(n=526) | ゼビュディ群(n=523) | プラセボ群(n=526) | |
全体 | 6(1%) | 6(1%) | 0(0%) | 3(<1%) |
発熱 | 3(<1%) | 1(<1%) | 0(0%) | 0(0%) |
悪寒 | 2(<1%) | 0(0%) | 0(0%) | 0(0%) |
浮動性めまい | 1(<1%) | 3(<1%) | 0(0%) | 1(<1%) |
そう痒症 | 0(0%) | 1(<1%) | 0(0%) | 1(<1%) |
発疹 | 0(0%) | 1(<1%) | 0(0%) | 1(<1%) |
注入に伴う反応 | 1(<1%) | 0(0%) | 0(0%) | 0(0%) |
呼吸困難 | 1(<1%) | 1(<1%) | 0(0%) | 0(0%) |
例数(%)
注目すべき有害事象[免疫原性、潜在的抗体依存性感染増強(ADE)]
ゼビュディ群において抗ソトロビマブ抗体陽性が認められたのは、Day 1では17例(5%)、Day 29では10例(3%)でした。
肺に関連する潜在的ADE事象はゼビュディ群で6例(1%)、プラセボ群で30例(6%)、腎臓に関連する潜在的ADE事象はゼビュディ群で0例(0%)、プラセボ群で5例(<1%)、心臓に関連する潜在的ADE事象はゼビュディ群で5例(<1%)、プラセボ群で2例(<1%)に認められました。
注目すべき有害事象[免疫原性、潜在的抗体依存性感染増強(ADE)] |
||
---|---|---|
ゼビュディ群(n=523) | プラセボ群(n=526) | |
免疫原性(抗ソトロビマブ抗体陽性) | ||
Day 1 | 17(5%)a | ー |
Day 29 | 10(3%)b | ー |
潜在的抗体依存性感染増強(ADE) | ||
肺に関連する潜在的ADE事象 | 6(1%) | 30(6%) |
腎臓に関連する潜在的ADE事象 | 0(0%) | 5(<1%) |
心臓に関連する潜在的ADE事象 | 5(<1%) | 2(<1%) |
例数(%)
a n=375 b n=391
目的 | 疾患進行リスクを有する*非入院SARS-CoV-2による感染症患者を対象に、ゼビュディの有効性及び安全性を評価する。 |
---|---|
試験 デザイン | 無作為化、多施設共同、二重盲検、プラセボ対照試験(第Ⅱ/Ⅲ相試験) |
対象 | 18歳以上でSARS-CoV-2による感染症疾患進行リスク因子を1つ以上有する、あるいは55歳以上の非入院SARS-CoV-2による感染症患者※ 1057例(ゼビュディ群:528例、プラセボ群:529例) |
方法 | 試験はLead-in Phase及びExpansion Phaseの2期から構成された。対象をゼビュディ群又はプラセボ群に1:1の割合で無作為割り付けした。ゼビュディ500mg又はプラセボを1時間かけて単回静脈内投与した。 |
有効性評価項目 | 主要評価項目
副次評価項目
|
安全性評価項目 | 有害事象(過敏症を含む注入に伴う反応、注目すべき有害事象を含む) |
解析計画 | 本試験はLead-in Phase及びExpansion Phaseの2期から構成された。 |
主な選択・除外基準
選択基準 | 1)SARS-CoV-2陽性(組入れ前7日以内に採取された検体を用いたRT-PCR検査、抗原検査等により確認)
|
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除外基準 |
1)入院中の患者、又は治験責任医師により組入れから24時間以内に入院を要する可能性が高い若しくは7日以内に死亡に至る可能性が高いと判断される患者 |
SARS-CoV-2変異株の進化
SARS-CoV-2は他のウィルスと同様に、遺伝子コードの変異によって進化します1。このような突然変異は、世界のさまざまな集団で流行しているSARS-CoV-2の変異株を生み出します1 。
変異株の出現は、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の診断、予防及び治療に重要な影響を及ぼす可能性があるため、新規変異株の広がりを追跡・モニタリングすることが重要です1 。
本情報の目的は、懸念される新規変異株に対するソトロビマブのin vitroデータを適時に共有することです
シュードタイプウイルスを用いた、in vitroにおける新規変異株に対するソトロビマブの中和活性
SARS-CoV-2の進化に伴い、既存のワクチンや治療がウイルスの変異株に有効かどうかを評価することが重要です1,2 。 SARS-CoV-2変異株に対するmAbの中和能を評価するため、検査室で実施できる迅速かつ正確で簡便なin vitro評価法としてシュードタイプウイルスアッセイが開発されました3,4 。シュードタイプウイルスアッセイを用いた解析によりソトロビマブは懸念される新規変異株に対してin vitroで活性を維持していることが示されています5,6。試験方法:水疱性口内炎ウイルス(VSV)ベースのルシフェラーゼレポーターシュードタイプウイルスシステムを用いて検討した。各種変異株にみられる変異を導入したシュードタイプウイルス及びソトロビマブをインキュベートしたのち、Vero E6細胞に添加した。シュードタイプウイルスの感染能は、一晩培養後、ルシフェラーゼアッセイにより評価した。抗体非添加の対照ウェルの値に対する抗体添加ウェルの値の割合を算出して中和作用を評価した5,6。
臨床分離株を用いた、in vitroにおける新規変異株に対するソトロビマブの中和活性
試験方法:臨床分離株とVero E6細胞またはVero E6-TMPRSS2細胞を用いて野生株および選択された変異ウイルスに対するソトロビマブの中和活性能を評価した5,6。
SARS-CoV-2変異株に対する中和活性
系統 (WHO Label)5,7,8 |
野生型に対する中和作用との比較(EC50比)5,6,12,13§†‡ | |
---|---|---|
シュードタイプウ イルスでの検討a |
臨床分離株での 検討 |
|
B.1.1.7 |
2.3 |
3.0b |
B.1.351 |
0.6 |
1.2b |
P.1 |
0.35 |
1.6b |
B.1.617.2 |
1.0 |
0.4c |
AY.1 |
1.1 |
NA |
AY.2 |
1.3 |
NA |
AY.4.2 |
1.6 |
NA |
B.1.427/B.1.429 |
0.7 |
NA |
B.1.525 |
0.9 |
NA |
B.1.526 |
0.6 |
NA |
B.1.617.1 |
0.7 |
0.9c |
C.37 |
1.5 |
NA |
B.1.621 |
1.3 |
NA |
B.1.1.529/BA.1 |
2.7 |
3.8c |
BA.1.1 |
3.3 |
4.3c |
BA.2 |
16 |
19.2b |
BA.2.12.1 |
16.6 |
25.1c |
BA.2.75 |
8.3 |
15.6b |
BA.2.75.2 |
10.0 |
NA |
BA.2.86 |
100 |
NDb |
BA.3 |
7.3 |
NA |
BA.4 |
21.3 |
48.4c |
BA.4.6 |
57.9 |
NDb |
BA.5 |
22.6 |
21.6c |
BF.7 |
74.2 |
NA |
BN.1 |
778 |
NA |
BQ.1 |
28.5 |
NA |
BQ.1.1 |
94 |
31.2b |
BR.2 |
10.2 |
NA |
CH.1.1 |
12.4 |
15.8b |
XBB.1 |
6.5 |
NA |
XBB.1.5 |
11.3 |
11.5b |
XBB.1.5.10 / EG.5 |
7.6 |
NA |
XBB.1.16 |
6.9 |
10.6b |
XBB.1.16.1 |
7.3 |
NA |
XBB.1.16.6 |
6.2 |
NA |
XBB.2.3 |
5.7 |
4.6b |
EG.5.1 (omicron) |
NA |
9.5b |
FL.1.5.1 |
7.5 |
3.0b |
HK.3 (omicron) |
8.4 |
NA |
HV.1 |
6.4 |
NA |
XBF |
9.4 |
NA |
JN.1 |
252 |
NA |
XD |
NA |
2.1c |
a:野生型のスパイクタンパク質を発現させたシュードタイプウイルスとの比較(Vero E6細胞での検討)
b:野生型USA-WA1/2020株との比較(Vero E6細胞での検討)
c:野生型USA-WA1/2020株との比較(Vero E6-TMPRSS2細胞での検討)
d:WHO の呼称なし
NA:検討していない
ND:算出できず
更新年月: 2024年6月
*SARS-CoV-2変異株には1つ以上の変異があるため、他の変異株と区別できます1 。
アウトブレイクと世界的な傾向を理解するため、科学者は遺伝子の違いを比較して変異株を同定し、それらが互いにどのように関連しているかを明らかにしています1 。
†シュードタイプウイルスシステムで試験し、野生株と比較したスパイクタンパク質変異体へのソトロビマブ中和活性平均変化倍率5,6。
‡5倍未満の感受性の低下は活性に変化がないと判断する9。シュードタイプウィルス 中和活性データの臨床的意義は不明です。ソトロビマブはSARS-CoV-2 omicron株のBN.1及びJN.1系統による感染に対しては有効ではない可能性があります。
§5倍以上の感受性低下による臨床的意義は不明です5,10,11,12
[試験方法]
水疱性口内炎ウイルス(VSV)ベースのルシフェラーゼレポーターシュードタイプウイルスシステムを用いて検討した。各種変異株にみられる変異を導入したシュードタイプウイルス及びソトロビマブをインキュベートしたのち、Vero E6細胞に添加した。シュードタイプウイルスの感染能は、一晩培養後、ルシフェラーゼアッセイにより評価した。抗体非添加の対照ウェルの値に対する抗体添加ウェルの値の割合を算出して中和作用を評価した(n=2~7)。
5. 効能又は効果に関連する注意
5.3 本剤の中和活性が低いSARS-CoV-2変異株に対しては本剤の有効性が期待できない可能性があるため、SARS-CoV-2の最新の流行株の情報を踏まえ、最新のガイドライン等も参考に、本剤投与の適切性を検討すること。[添付文書 18.2参照]
References
[1] Centers for Disease Control and Prevention, SARS-CoV Variant Classifications and Definitions. Available at https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/variants/variant-info.html. Accessed 25 August 2022.
[2] GISAID database. Available at https://www.gisaid.org/. Accessed 25 August 2022.
[3] Schmidt F, Weisblum Y, Muecksch, F, et al. Measuring SARS-CoV-2 neutralizing antibody activity using pseudotyped and chimeric viruses. J Exp Med. 2020;217(11):e20201181.
[4] Neerukonda SN, Vassell R, Herrup R, et al. Establishment of a well-characterized SARS-CoV-2 lentiviral pseudovirus neutralization assay using 293T cells with stable expression of ACE2 and TMPRSS2. PLoS One. 2021;16(3):e0248348.
[5] Cathcart AL, Havenar-Daughton C, Lempp FL, et al. The dual function monoclonal antibodies VIR-7831 and VIR-7832 demonstrate potent in vitro and in vivo activity against SARS-CoV-2. bioRxiv (preprint). 01 April 2022. https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2021.03.09.434607v12
[6] Park YJ, Pinto D, Walls AC, et al. Imprinted antibody responses against SARS-CoV-2 Omicron sublineages. Science 2022; 378: 619–627
[7] World Health Organization, Tracking SARS-CoV-2 Variants. Available at https://www.who.int/en/activities/tracking-SARS-CoV-2-variants/. Accessed 31 Jan 2023.
[8] Stanford University. Coronavirus antiviral and resistance database. Available at https://covdb.stanford.edu/variants/omicron/. Accessed 31 Jan 2023.
[9] US Food and Drug Administration. Emergency Use Authorization of Sotrovimab. Available at https://www.fda.gov/media/149534/download. Accessed 25 August 2022.
[10] GSK, Data on file REF-153035.
[11] Case JB, Mackin S, Errico JM, et al. Resilience of S309 and AZD7442 monoclonal antibody treatments against infection by SARS-CoV-2 Omicron lineage strains. Nat Commun. 2022;13(1):3824. https://www.nature.com/articles/s41467-022-31615-7
[12] Addetia A, et al. Therapeutic and vaccine-induced 1 cross-reactive antibodies with effector function against emerging Omicron variants. bioRxiv (preprint). 17 January 2023. doi: https://doi.org/10.1101/2023.01.17.523798
[13] ゼビュディ点滴静注液500mg 電子添文(2024年6月)
受容体結合ドメイン(RBD)のソトロビマブ結合部位
ソトロビマブは、SARS-CoV-2スパイクタンパク質のRBD上のアンジオテンシン変換酵素2(ACE2)受容体結合部位とは異なる部位に結合します。
投与対象
禁忌
本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者
効能又は効果
SARS-CoV-2による感染症
効能又は効果に関連する注意
- 臨床試験における主な投与経験を踏まえ、SARS-CoV-2による感染症の重症化リスク因子を有し、酸素投与を要しない患者を対象に投与を行うこと。[添付文書 17.1.1参照]
- 他の抗SARS-CoV-2モノクローナル抗体が投与された高流量酸素又は人工呼吸器管理を要する患者において症状が悪化したとの報告がある。[添付文書 15.1参照]
- 本剤の中和活性が低いSARS-CoV-2変異株に対しては本剤の有効性が期待できない可能性があるため、SARS-CoV-2の最新の流行株の情報を踏まえ、最新のガイドライン等も参考に、本剤投与の適切性を検討すること。[添付文書 18.2参照]
SARS-CoV-2による感染症の重症化リスク因子
海外第Ⅱ/Ⅲ相試験(COMET-ICE試験、214367試験)において選択基準に設定された重症化リスク因子
重症化リスク因子 |
---|
|
COVID-19 に対する薬物治療の考え方 第15.1版における主な重症化リスク因子
|
|
など |
投与方法/調製方法
用法及び用量
通常、成人及び12歳以上かつ体重40kg以上の小児には、ソトロビマブ(遺伝子組換え)として500mgを単回点滴静注する。
用法及び用量に関連する注意
SARS-CoV-2による感染症の症状が発現してから速やかに投与すること。症状発現から1週間程度までを目安に投与することが望ましい。
SARS-CoV-2による感染症の症状:
発熱、咳嗽、咽頭痛、嚥下困難、倦怠感、頭痛、鼻汁・鼻閉、嗅覚・味覚障害、筋肉痛など
調製時の注意
- ゼビュディは2~8℃で、凍結を避けて保存してください。また、外箱開封後は遮光して保存するよう、お願いします。
- 患者1人あたりに1バイアルを冷蔵庫から取り出し、希釈する前に室温で遮光して約15分間静置してください。
- バイアルを熱にさらしたり、振ったりしないでください。
- 希釈する前に、バイアル内の溶液に粒子や変色がないこと、バイアルに欠陥がないことを目視で確認してください。
- 異物や変色、その他何らかの異常が認められた場合、そのバイアルは使用しないでください。
- 本剤は生理食塩液または5%ブドウ糖注射液で用時希釈してご使用ください。
- 生理食塩液または5%ブドウ糖注射液以外との適合性は不明です。
- 希釈後の溶液を保存する場合は25℃以下で保存し、6時間以内に投与を完了してください。
- 低温(2~8℃)で保存した場合は、使用時に溶液を室温に戻し、希釈時から24時間以内に投与を完了してください。
投与時の注意
- 点滴静注時にはタンパク質低吸着性の0.2μmインラインフィルター(ポリエーテルスルホン製等)をご使用ください。
- 他の薬剤と同時に投与しないでください。
- 本剤は調製後速やかに、室温で投与する輸液量が50mLの場合は15分、100mLの場合は30分かけて投与してください。
調製方法
1)患者1人あたり1バイアルを冷蔵庫から取り出し、希釈前に室温で遮光して約15分間静置してください。
2)希釈前に、溶液に粒子や変色がないこと、バイアルに欠陥がないことを目視で確認してください。これらの異常が認められた場合、そのバイアルは使用しないでください。
3)気泡ができないように穏やかにバイアルを数回回転させてください。その際、激しく振とうさせないでください。
4)生理食塩液または5%ブドウ糖注射液の点滴バッグ(50mLまたは100mL)から8mLをあらかじめ抜き取ります。本剤8mLをバイアルから採取して、点滴バッグへ添加します。バイアルの残液は廃棄してください。
5)点滴バッグを穏やかに3~5回前後に揺り動かしてください。
なお、点滴バッグの反転は避け、気泡ができないようにご注意ください。
製品名はすべて、グラクソ・スミスクライン、そのライセンサー、提携パートナーの登録商標です。製剤写真及びPDF資料は、患者指導の目的に限りダウンロード頂けます。
PM-JP-SOT-WCNT-220003 2024.06