吸気流速
2019年5月に3成分※1配合治療薬であるテリルジー※2が発売され、COPD治療の選択肢が広がりました。
COPD患者さんの吸気流速とテリルジーのデバイスであるエリプタについて、ご紹介します。ぜひご覧ください。
※1
吸入ステロイド薬(ICS):フルチカゾンフランカルボン酸エステル、長時間作用性抗コリン薬(LAMA):ウメクリジニウム、長時間作用性β2刺激薬(LABA):ビランテロールトリフェニル
※2
効能又は効果:テリルジー100エリプタ
〇
気管支喘息(吸入ステロイド剤、長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)
〇
慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎・肺気腫)の諸症状の緩解(吸入ステロイド剤、長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)
テリルジー200エリプタ
気管支喘息(吸入ステロイド剤、長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)
テリルジーのデバイスであるエリプタは、吸気流速が30L/min以上あれば
吸うことができると報告されています※
※ Grant AC et al:J Aerosol Med Pulm Drug Deliv 2015;28(6), 474-485
COPD患者の吸気流速【日本人データ】1)
吸気流速が30L/minを上回った患者の割合は全体の98.9%、30L/min以下の患者の割合は1.1%でした。
対象:
2008年9月~2009年2月末までの間に日本国内の5施設の医療施設を受診した、症状の安定期にある40歳以上のCOPD患者175例(平均年齢71.3歳、男性156例、女性19例)
方法:
ディスカス用アダプターを装着したIn-Check Dial®(クレメント・クラーク社製)を用いて吸気流速およびFEV1値の測定を行った。
エリプタeLung試験とは?
エリプタの薬剤放出量や薬剤放出時間・持続時間などを評価したエリプタeLung試験
エリプタDPIからのFF/UMEC/VI合剤のin vitro 薬物送達2)
試験概要
試験方法
薬剤放出量(標準インパクター)
FF:
フルチカゾンフランカルボン酸エステル、UMEC:ウメクリジニウム、VI:ビランテロール、nbc:表示ブリスター含有量
方法:
エリプタDPIからのFF/UMEC/VI合剤(COPD/喘息用、喘息用の2種類)のin vitro薬物送達を、薬剤放出量、微粒子の割合、薬剤放出時間・持続時間の3項目について、最大吸気流速別に3つの評価方法(標準インパクター、次世代インパクター:NGI、eLung呼吸シミュレーター)で検討した。
薬剤放出量(次世代インパクター:NGI)
FF:
FF:フルチカゾンフランカルボン酸エステル、UMEC:ウメクリジニウム、VI:ビランテロール、nbc:表示ブリスター含有量
方法:
エリプタDPIからのFF/UMEC/VI合剤(COPD/喘息用、喘息用の2種類)のin vitro薬物送達を、薬剤放出量、微粒子の割合、薬剤放出時間・持続時間の3項目について、最大吸気流速別に3つの評価方法(標準インパクター、次世代インパクター:NGI、eLung呼吸シミュレーター)で検討した。
薬剤放出量(eLung呼吸シミュレーター)
FF:
フルチカゾンフランカルボン酸エステル、UMEC:ウメクリジニウム、VI:ビランテロール、nbc:表示ブリスター含有量
方法:
エリプタDPIからのFF/UMEC/VI合剤(COPD/喘息用、喘息用の2種類)のin vitro薬物送達を、薬剤放出量、微粒子の割合、薬剤放出時間・持続時間の3項目について、最大吸気流速別に3つの評価方法(標準インパクター、次世代インパクター:NGI、eLung呼吸シミュレーター)で検討した。
薬剤放出時間・持続時間(eLung呼吸シミュレーター)
方法:
エリプタDPIからのFF/UMEC/VI合剤(COPD/喘息用、喘息用の2種類)のin vitro薬物送達を、薬剤放出量、微粒子の割合、薬剤放出時間・持続時間の3項目について、最大吸気流速別に3つの評価方法(標準インパクター、次世代インパクター:NGI、eLung呼吸シミュレーター)で検討した。
<効能又は効果>
テリルジー100エリプタ(FF/UMEC/VI 100/62.5/25μg):
気管支喘息(吸入ステロイド剤、長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎・肺気腫)の諸症状の緩解(吸入ステロイド剤、長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)
テリルジー200エリプタ(FF/UMEC/VI 200/62.5/25μg):
気管支喘息(吸入ステロイド剤、長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)
エリプタeLung試験 特徴① 咽喉頭部分の模型3、4、5)
エリプタeLung試験 特徴② 患者固有の吸気プロファイル6、7)
- 大道光秀ほか:日呼吸会誌 2011: 49(7), 479-487
- Hamilton M et al:J Aerosol Med Pulm Drug Deliv 2023;36(1), 34-43 利益相反:本試験に関わる費用は、GSKが負担した。著者には、GSKの社員が含まれた。
- McRobbie DW et al:J Aerosol Med 2003;16(4), 401-415
- Marple VA et al:J Aerosol Med 2004;17(4), 335-343
- Hamilton M et al:J Aerosol Med Pulm Drug Deliv 2015;28(6), 498-506
- Chrystyn H:Int J Clin Pract 2007;61(6), 1022-1036※
- Brindley A et al:J Aerosol Med 1994;7(2), 197-200※
※ 利益相反:本論文の著者はグラクソ(現GSK)の社員である。
クイックリンク
臨床成績
国際共同第Ⅲ相試験(IMPACT試験)、海外第Ⅲ相試験(FULFIL試験)の結果をご紹介します。
関連情報
COPD疾患と吸気流速についてご紹介します。
ガイドライン
COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン第6版とGOLD 2023についてご紹介します。
デバイス
吸入器エリプタに関するデータや吸入方法をご紹介します。
よくあるご質問
テリルジーに関して、お問い合わせの多いご質問にお答えします。
製品名はすべて、グラクソ・スミスクライン、そのライセンサー、提携パートナーの登録商標です。
製剤写真及びPDF資料は、患者指導の目的に限りダウンロード頂けます。
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