試験スケジュール
対象
最初のRSウイルスシーズン(シーズン1):60歳以上の成人24,966例〔日本人1,038例〕(ES)
有効性の主要な解析対象集団(mES):日本人1,038例を含む24,960例〔アレックスビー群12,466例、プラセボ群12,494例〕
2年目のRSウイルスシーズン(シーズン2):60歳以上の成人24,973例(ES)
有効性の主要な解析対象集団(mES):24,967例
〔アレックスビー接種群12,469例(単回接種群6,227例、追加接種群6,242例)、プラセボ群12,498例〕
3年目のRSウイルスシーズン(シーズン3):60歳以上の成人24,972例(ES)
有効性の主要な解析対象集団(mES):24,966例
〔アレックスビー接種群12,468例(単回接種群6,225例、追加接種群6,243例)、プラセボ群12,498例〕
アレックスビーを単回接種後の有効性は、シーズン1終了時点(追跡期間:中央値6.7ヵ月)で82.58%であり、有効性が検証されました。
【シーズン1】終了時点(追跡期間:中央値6.7ヵ月)におけるアレックスビー単回接種の有効性:60歳以上の成人
【シーズン1】終了時点(追跡期間:中央値6.7ヵ月)におけるアレックスビー単回接種の有効性
† ベースライン時の併存疾患別単回接種の有効性のみ
※1 最初のRSウイルスシーズン終了時の解析。追跡期間の中央値は6.7ヵ月
※2 有効性(%)=[1-(プラセボ群に対するアレックスビー群の発症率の比)]×100
共変量として年齢層および地域で調整したPoissonモデル
※3 Wang-Tsiatis法による調整αを用い、中間解析時点の主要評価項目の解析では両側96.95%信頼区間を算出
※4 接種15日以降に、RSウイルスのサブタイプAおよび/またはBの感染による下気道疾患の初回発現がみられた症例数
※5 主要目的の達成基準:両側96.95%信頼区間の下限値が20%を上回る
※6 ベースライン時に注目すべき併存疾患(慢性閉塞性肺疾患、喘息、慢性呼吸器/肺疾患、1型または2型糖尿病、慢性心不全、進行した肝疾患または腎疾患)が1つ以上ある者
※7 臨床症状に基づく定義:下気道徴候の2つ以上に該当、または治験担当医師が「重度」と評価したRSウイルス感染による下気道疾患
治験担当医師による下気道疾患の重症度評価:
- 軽度:被験者が容易に耐えられる程度の状態で、不快感は極めて軽く、日常活動に支障をきたすこともない
- 中等度:通常の日常活動に支障をきたす程度の不快感がある状態
- 重度:通常の日常活動が行えないほどの状態。例として、就労の妨げとなったり、治療が必要となったりする状態
3年目のRSウイルスシーズン(シーズン3)終了時点(追跡期間:中央値30.6ヵ月)におけるアレックスビーの有効性(単回接種)
⦅シーズン3⦆終了時点(追跡期間:中央値30.6ヵ月)におけるアレックスビー単回接種の有効性:60歳以上の成人
※1 シーズン3終了時点の解析。追跡期間の中央値は30.6ヵ月
※2 有効性(%)=[1-(プラセボ群に対するアレックスビー群の発症率の比)]×100
共変量として年齢層、地域およびシーズンで調整したPoissonモデル
※3 Bonferroni法による調整αを用い、両側97.5%信頼区間を算出
※4 接種15日以降に、RSウイルスのサブタイプAおよび/またはBの感染による下気道疾患の初回発現がみられた症例数
※5 副次目的(検証的副次目的)の達成基準:両側97.5%信頼区間の下限値が20%を上回る
特定の背景を有する者に関する注意(抜粋)
9.1
接種要注意者(接種の判断を行うに際し、注意を要する者)
被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合は、健康状態及び体質を勘案し、診察及び接種適否の判断を慎重に行い、予防接種の必要性、副反応、有用性について十分な説明を行い、同意を確実に得た上で、注意して接種すること。
9.1.1
心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患等の基礎疾患を有する者
[7.1、9.2、9.3参照]
9.2
腎機能障害を有する者
接種要注意者である。[7.1、9.1.1参照]
9.3
9.5
妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ接種すること。妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、妊娠終了まで接種を延期することが望ましい。[15.1参照]
9.6
授乳婦
予防接種上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.8
高齢者
接種に当たっては、予診等を慎重に行い、被接種者の健康状態を十分に観察すること。一般に、生理機能が低下している。
アレックスビーの安全性(単回接種)
【シーズン1】における特定有害事象(接種部位特定有害事象、全身性特定有害事象)、副反応[副次評価項目]
特定有害事象:ワクチン接種後4日間の追跡期間(接種当日およびその後の3日間)の日誌による安全性調査を行った結果
注)特定有害事象は、ワクチン接種と関連のある事象(副反応)と判断した
【シーズン1】における特定外有害事象[副次評価項目]
- 治験ワクチンを1回以上接種したすべての被験者(ES)における接種後30日間の追跡期間(接種当日およびその後の29日間)の特定外有害事象※は、アレックスビー群12,467例中4,117例(33.0%)、プラセボ群12,499例中2,229例(17.8%)に認められました。アレックスビー群における主な特定外有害事象は、一般・全身障害および投与部位の状態2,929例(23.5%)、神経系障害803例(6.4%)、筋骨格系および結合組織障害553例(4.4%)でした。
※ 接種部位および全身性の特定有害事象以外の有害事象
重篤な有害事象およびpIMD[副次評価項目]
- 治験ワクチンを1回以上接種したすべての被験者(ES)における1回目接種後6ヵ月間に報告された重篤な有害事象は、アレックスビー群548例(4.4%)、プラセボ群541例(4.3%)に認められました。アレックスビー群における主な重篤な有害事象は、感染症および寄生虫症114例(0.9%)、心臓障害100例(0.8%)でした。
- 1回目接種後6ヵ月間に報告された免疫の関与が疑われる疾患(pIMD)は、アレックスビー群46例(0.4%)、プラセボ群39例(0.3%)に認められました。アレックスビー群における主なpIMDは、代謝および栄養障害、筋骨格系および結合組織障害各12例(0.1%)でした。
- 試験終了までに報告された死亡に至った重篤な有害事象は、追加接種群120例(1.9%)、単回接種群111例(1.8%)、プラセボ群265例(2.1%)でした。死亡に至った主な重篤な有害事象は、追加接種群で一般・全身障害および投与部位の状態33例、心臓障害28例、単回接種群で心臓障害25例、感染症および寄生虫症24例でした。
製品名はすべて、グラクソ・スミスクライン、そのライセンサー、提携パートナーの登録商標です。
製剤写真及びPDF資料は、患者指導の目的に限りダウンロード頂けます。
PM-JP-RSA-WCNT-230004 2025.07