(3)安全性:有害事象発現状況
Part A/B:
本試験では副作用は、認められなかった。有害事象は306例中73例(24%)に認められた。投与中止に至った有害事象は、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、Epstein-Barrウイルス感染症および悪性ポリープ各1例であった。重篤な有害事象は、喘息3件、サイトメガロウイルス感染症、インフルエンザ、咽頭膿瘍、尿路感染症、腹部ヘルニア、食欲低下および悪性ポリープ各1件であった。
Part C:
副作用は、ヌーカラ中止群〔プラセボへ切り替え〕で151例中1例(<1%)、ヌーカラ継続群で144例中5例(3%)に認められ、ヌーカラ中止群〔プラセボへ切り替え〕で注射部位反応1件、ヌーカラ継続群で注射部位反応4件、過敏症1件が認められた。有害事象は、ヌーカラ中止群〔プラセボへ切り替え〕で151例中96例(64%)、ヌーカラ継続群で144例中112例(78%)に認められた。重篤な有害事象は、ヌーカラ中止群〔プラセボへ切り替え〕で喘息6件、気管支炎、大腸菌性腎盂腎炎、良性卵巣腫瘍、子宮平滑筋腫、カテーテル血栓症、大腿骨骨折および胆石症各1件、ヌーカラ継続群で喘息2件、虫垂炎、憩室炎、結腸がん、膵管内乳頭粘液性腫瘍、前立腺がん、非心臓性胸痛、脊椎骨折、下痢および重症筋無力症各1件であった。投与中止に至った有害事象は、ヌーカラ中止群〔プラセボへ切り替え〕で喘息2件、ヌーカラ継続群で膵管内乳頭粘液性腫瘍および重症筋無力症各1件であった。
Part D:
副作用は、ヌーカラ中止群より切り替えでは84例中2例(2%)に疲労および喘息各1件、ヌーカラ継続群より切り替えでは45例中2例(4%)に注射部位反応および発赤各1件が認められた。有害事象はヌーカラ中止群より切り替えで84例中64例(76%)、ヌーカラ継続群より切り替えで45例中38例(84%)に認められた。重篤な有害事象は、ヌーカラ中止群より切り替えでは喘息4件、急性呼吸不全、副鼻腔嚢腫、誤嚥性肺炎、鼠径ヘルニア、非定型肺炎、真菌性副鼻腔炎、半月板損傷、肋骨骨折、外傷性血胸および低血糖症各1件、ヌーカラ継続群より切り替えでは喘息4件、唾液腺結石1件であった。投与中止に至った有害事象はヌーカラ中止群より切り替えで誤嚥性肺炎1件※であった。
※本件は致死的な有害事象であり、死亡に至ったが、治験責任医師は誤嚥性肺炎に伴う心停止が原因であり、治験とは関連がないと判断している
COMET試験 Clinical Study Report*
*論文中に一部の副作用及び有害事象の事象名等が記載されていないため、COMET試験 Clinical Study Reportより記載