(1)試験概要
目的
成人および青少年のコントロール不良な重症難治性喘息患者を対象として、3用量(75、250および750mg)のメポリズマブ(遺伝子組換え)を52週間静脈内投与したときの有効性を検証し、安全性および用量反応性を検討する。さらに、血中好酸球数、血清インターロイキン5(IL-5)および誘発喀痰中好酸球数に対するメポリズマブの薬力学的効果を検討する。
対象
12歳以上の重症難治性喘息患者616例
- Visit1前12ヵ月以内に高用量の吸入ステロイド薬による継続的な治療を必要とした患者
- 長時間作用性β2刺激薬、ロイコトリエン受容体拮抗薬またはテオフィリン等の長期管理薬の併用を必要とする患者
- 気管支拡張薬投与前のFEV1値が予測値の80%未満またはピークフロー値の日内変動が20%超で示される持続性気道閉塞が確認された患者
- 好酸球性と考えられる気道炎症が認められる患者、またはVisit1前12ヵ月以内に経口ステロイド薬または全身性ステロイド薬による治療を必要とする喘息増悪が2回以上認められた患者
方法
多施設共同、無作為化、プラセボ対照、二重盲検、並行群間比較、用量反応試験。
既存治療に上乗せして、メポリズマブ75、250、750mg群またはプラセボ群に無作為に割り付け、それぞれ投与開始(0週)から4週間ごとに計13回(0~48週)静脈内投与注)した。
注)海外で実施された臨床試験MEA114092試験から、メポリズマブ75mg静脈内投与はメポリズマブ100mg皮下投与に相当する。
日本では、メポリズマブ静脈内投与(75mg、250mg、750mg)は未承認。