(1)試験概要
目的
成人および青少年のコントロール不良な重症喘息患者を対象として、4週間間隔でヌーカラ100mg皮下投与またはメポリズマブ75mg静脈内投与したときの有効性を、臨床的に重要な喘息増悪の発現頻度を指標にプラセボと比較して検討する。
対象
高用量の吸入ステロイド薬およびその他の長期管理薬を併用しているにもかかわらず喘息増悪をきたす12歳以上の重症喘息患者576例(日本人50例を含む)
- 血中好酸球数が試験開始時(Visit1)に150cells/μL以上の患者、またはVisit1前12ヵ月間に300cells/μL以上が認められた患者
- Visit1 前12ヵ月間に全身性ステロイド薬の投与を必要とする喘息増悪が2回以上みられた患者
- Visit1 に気道狭窄が確認された患者[18歳以上:気管支拡張薬投与前のFEV1値が予測値の80%未満、12~17歳:気管支拡張薬投与前のFEV1値が予測値の90%未満またはFEV1/FVC比0.8未満]
方法
多施設共同、無作為化、プラセボ対照、ダブルダミー、二重盲検、並行群間比較試験。
ヌーカラ100mg群(皮下)、メポリズマブ75mg群(静脈内注))またはプラセボ群(皮下および静脈内)に無作為に割り付け、それぞれ投与開始(0週)から4週間ごとに計8回(0~28週)投与した。なお、本試験参加までの維持療法は継続した。
注)海外で実施された臨床試験MEA114092試験から、メポリズマブ75mg静脈内投与はメポリズマブ100mg皮下投与に相当する。
日本では、メポリズマブ75mg静脈内投与は未承認。