(1)試験概要
目的
好酸球性の重症喘息患者にヌーカラを投与し、疾患特異的健康関連QOLに対する影響をSGRQを指標として検討するとともに、肺機能および喘息症状に対するヌーカラの効果について評価を行う。
対象
12歳以上の重症喘息患者551例
- Visit1前の12ヵ月間、高用量の吸入ステロイド薬による維持療法に併用して、3ヵ月以上にわたり追加の長期管理薬を使用したにもかかわらず、過去12ヵ月間に全身性ステロイド薬の投与を必要とする喘息増悪(経口ステロイド薬による維持療法で治療中の患者については、用量の2倍以上の増量を必要とする喘息増悪)が2回以上みられた患者
- 気道狭窄が確認された患者[気管支拡張薬投与前のFEV1値が予測値の80%未満(18歳以上)、または90%未満(12~17歳)]
- 血中好酸球数がVisit 1に150cells/μL以上の患者、またはVisit 1前12ヵ月間に300cells/μL以上が認められた患者
方法
多施設共同、無作為化、プラセボ対照、二重盲検、並行群間試験。
ヌーカラ100mg群またはプラセボ群に無作為に割り付け、それぞれ投与開始(0週)から4週間ごとに計6回(0~20週)皮下投与した。なお、本試験参加までの維持療法は継続した。