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ICS/LABAで治療していても、喘息コントロールが不十分な患者が存在しています

ICS/LABAで治療していても、喘息コントロールが不十分な患者が存在しています‡1。 喘息患者は、自分の喘息症状を上手く伝えきれていない可能性があります‡2

‡1 Gon Y et al:Respir Investig 2021;59(4), 454-463
利益相反:本試験はGSKの支援により行われた。本論文の著者にGSKの社員が含まれる。
‡2 Nagase H et al:Adv Ther 2023;40(11), 4857-4876
利益相反:著者にグラクソ・スミスクライン(株)の社員が含まれる。
また、著者にはグラクソ・スミスクライン(株)が講演料、コンサルティング費を
支払った者が含まれる。本調査に関わる費用はグラクソ・スミスクライン(株)が負担した。

BURDEN試験1)

BURDEN試験1)では、ICS/LABAで治療中のアドヒアランス良好な患者を対象に、健康関連QOLを含めた日常生活対する喘息の影響を調査しました。

調査概要

日本の喘息患者の症状負担に関するインターネット調査

日本の喘息患者の症状負担に関するインターネット調査 調査概要

BURDEN試験1)
定量調査・定性調査

主要評価項目

コントロール不良群はコントロール良好群に比べ、AHQ-33の総スコア及び各ドメインスコアが有意に高かった(p<0.0001; Wilcoxon rank-sum test)

AHQ-33(健康関連QOL)スコア[主要評価項目]

AHQ-33(健康関連QOL)スコア[主要評価項目]

コントロール不良群において、経験している患者の割合が多い喘息症状(8症状)は、咳、息切れ、痰、喘鳴などであった

AHQ-33(健康関連QOL):喘息症状の質問に対する患者の回答[主要評価項目]

AHQ-33(健康関連QOL):喘息症状の質問に対する患者の回答[主要評価項目]

日本語版レスター咳質問票(J-LCQ)2)

評価前2週間の咳特異的QOLを評価するための日本語版調査票。
身体面(8項目)、精神面(7項目)、社会面(4項目)の3ドメイン、19項目の質問で構成され、各項目1~7点で評価する。ドメインごとの平均スコア(1~7点)を合計したものを総スコア(3~21点)とする。

健康関連QOL(AHQ-33スコア)3)

日本人成人喘息患者を対象としたQOL調査票。
32項目の質問(喘息症状:8項目、喘息症状の増悪因子:8項目、感情面:8項目、活動の制限や困難:3項目、社会活動の制限:4項目、経済的側面:1項目)とFaceスケール尺度で構成される。
32項目の質問は、0から4の5段階(全くない:0、わずかにある:1、多少ある:2、かなりある:3、非常によくある:4)で評価し、Faceスケールは0から4の5段階で評価する。

AHQ-33の質問項目とスコア4)

AHQ-33の質問項目とスコア

32項目の質問は、0から4の5段階(全くない:0、わずかにある:1、多少ある:2、かなりある:3、非常によくある:4)で評価する。
Faceスケールは0から4の5段階で評価する。

副次的評価項目

仕事時間の損失、仕事中の障害、仕事全体の障害、日常活動における障害の平均割合は、コントロール不良群の方がコントロール良好群より有意に高かった(p<0.0001、Wilcoxon rank-sum test)

WPAI:asthma(仕事の生産性及び活動障害に関する質問票:喘息)スコア[副次評価項目]

WPAI:asthma(仕事の生産性及び活動障害に関する質問票:喘息)スコア[副次評価項目]

仕事の生産性及び活動障害に関する質問票:喘息(WPAI:Asthma)5)

WPAIは仕事の生産性及び活動障害に関する質問票で、WPAI:Asthmaは喘息患者を対象としたもの。
過去7日間でどの程度仕事の時間と生産性が損なわれたかを4項目(労働/勉学時間損失率、 労働/勉学障害率、全般労働/勉学障害率、日常活動性障害率)で評価する。

仕事の生産性及び活動障害に関する質問票:喘息(WPAI:Asthma)日本語版 ver2.16)

以下の質問は、喘息があなたの仕事や日常の諸活動に及ぼす影響について伺うものです。指示どおり空欄をうめるか、数字に○をつけてください。

仕事の生産性及び活動障害に関する質問票:喘息(WPAI:Asthma)日本語版 ver2.1

コントロール不良群はコントロール良好群に比べて、身体的、心理的、社会的スコア及び総スコアが有意に低かった(p<0.0001、Wilcoxon rank-sum test)

J-LCQ(日本語版レスター咳質問票)スコア[副次評価項目]

J-LCQ(日本語版レスター咳質問票)スコア[副次評価項目]

日本語版レスター咳質問票(J-LCQ)2)

評価前2週間の咳特異的QOLを評価するための日本語版調査票。
身体面(8項目)、精神面(7項目)、社会面(4項目)の3ドメイン、19項目の質問で構成され、各項目1~7点で評価する。ドメインごとの平均スコア(1~7点)を合計したものを総スコア(3~21点)とする。

全体集団において、AHQ-33(健康関連QOL)の総スコアとJ-LCQ(日本語版レスター咳質問票)の総スコアの間に強い相関が認められた(強い相関 r:-1.0≦~-0.7)

AHQ-33(健康関連QOL)総スコアとJ-LCQ(日本語版レスター咳質問票)総スコア・ドメインスコアの相関

AHQ-33 総スコア_総スコア
AHQ-33 総スコア_身体的
AHQ-33 総スコア_心理的
AHQ-33 総スコア_社会的

健康関連QOL(AHQ-33スコア)3)

日本人成人喘息患者を対象としたQOL調査票。
32項目の質問(喘息症状:8項目、喘息症状の増悪因子:8項目、感情面:8項目、活動の制限や困難:3項目、社会活動の制限:4項目、経済的側面:1項目)とFaceスケール尺度で構成される。
32項目の質問は、0から4の5段階(全くない:0、わずかにある:1、多少ある:2、かなりある:3、非常によくある:4)で評価し、Faceスケールは0から4の5段階で評価する。

日本語版レスター咳質問票(J-LCQ)2)

評価前2週間の咳特異的QOLを評価するための日本語版調査票。
身体面(8項目)、精神面(7項目)、社会面(4項目)の3ドメイン、19項目の質問で構成され、各項目1~7点で評価する。ドメインごとの平均スコア(1~7点)を合計したものを総スコア(3~21点)とする。

患者背景

日本の喘息患者の症状負担に関するインターネット調査(横断的定量調査)

  • 患者アンケートは86,724人に配布され、25,405人が参加に同意した。
  • そのうち1,347人をICS/LABAを使用している潜在的な患者と特定した。
  • スクリーニング完了後、最終的な解析対象は、ICS/LABAのアドヒアランスが良好な喘息患者454人(目標症例数を各群200例と設定し、コントロール良好群249人、コントロール不良群205人を解析対象として収集)であった。
    ※喘息コントロール状態(コントロール良好:ACTスコア≧20、コントロール不良:ACTスコア<20)
日本の喘息患者の症状負担に関するインターネット調査(横断的定量調査)

服薬アドヒアランス
(Morisky服薬アドヒアランス尺度:MMAS)

服薬アドヒアランス(Morisky服薬アドヒアランス尺度:MMAS)

MMAS:

薬の服用に関する8項目に回答し、「はい」を0点、「いいえ」を1点として加算した合計点で評価し、8点を服薬アドヒアランス高群,6~7点を服薬アドヒアランス中群、0~5点を服薬アドヒアランス低群とする。

ICS/LABAの使用

ICS/LABAの使用

FF:フルチカゾンフランカルボン酸エステル、FP:フルチカゾンプロピオン酸エステル、BUD:ブデソニド、MF:モメタゾンフランカルボン酸エステル

評価スコア一覧

評価スコア一覧

スクリーニング

スクリーニング

対象:定量調査に参加した喘息コントロール不良患者のうち、参加協力意思がありAHQ-33の総スコアを基にHRQoLへの影響が大きいと判断された20例
方法:喘息に関連する心理的、身体的および社会的活動への影響や、睡眠、仕事や勉強を含む日常生活への影響、治療への期待に関するオンラインインタビューを実施し、書き起こした情報を主題分析法により分類し、概念分析で検証した。

定性インタビュー:主題分析法により抽出されたテーマ

定性インタビュー:主題分析法により抽出されたテーマ
定性インタビュー:主題分析法により抽出されたテーマ
定性インタビュー:主題分析法により抽出されたテーマ
定性インタビュー:主題分析法により抽出されたテーマ

日常生活への影響

「日本の喘息患者の症状負担に関するインターネット調査」は、ICS/LABA併用療法を4週間以上受けており、治療アドヒアランスの良好な20歳以上の日本人成人気管支喘息患者454例を対象にデータ収集が行われました(定量調査)。
そのうち20例を対象にした定性調査においては、喘息症状がさまざまな場面で日常生活に影響を及ぼしているという声がありました。

喘息患者さんの声を聞いてみませんか?

紹介した患者さんの声は臨床症例の一部を紹介したもので、
全ての症例が同様な結果を示すわけではありません。

(喘息の)夜間症状があると、仕事がはかどらないんですよね…

喘息患者さんの声_夜間症状があると、仕事がはかどらない
喘息患者さんの声_夜間症状があると、仕事がはかどらない

「2、3時間しか寝てないよ、眠い、…」

喘息患者さんの声_2、3時間しか寝てない、仕事がはかどらない
喘息患者さんの声_2、3時間しか寝てない、仕事がはかどらない

「睡眠時間が短くなってしまって、仕事を休みがちに…」

喘息患者さんの声_睡眠時間が短くなってしまって、仕事を休みがち
喘息患者さんの声_睡眠時間が短くなってしまって、仕事を休みがち

「寝た気がやっぱりしない。朝起きたときにちょっと疲れてる…」

喘息患者さんの声_寝た気がやっぱりしない。朝起きた時にちょっと疲れてる。
喘息患者さんの声_寝た気がやっぱりしない。朝起きた時にちょっと疲れてる。

健康関連QOL(AHQ-33スコア)4)

日本人成人喘息患者を対象としたQOL調査票。
32項目の質問(喘息症状:8項目、喘息症状の増悪因子:8項目、感情面:8項目、活動の制限や困難:3項目、社会活動の制限:4項目、経済的側面:1項目)とFaceスケール尺度で構成される。
32項目の質問は、0から4の5段階(全くない:0、わずかにある:1、多少ある:2、かなりある:3、非常によくある:4)で評価し、Faceスケールは0から4の5段階で評価する。

AHQ-33の質問項目とスコア3)

AHQ-33の質問項目とスコア

32項目の質問は、0から4の5段階(全くない:0、わずかにある:1、多少ある:2、かなりある:3、非常によくある:4)で評価する。
Faceスケールは0から4の5段階で評価する。

副次的評価項目(定量調査)

仕事時間の損失、仕事中の障害、仕事全体の障害、日常活動における障害の平均割合は、コントロール不良群の方がコントロール良好群より有意に高かった(p<0.0001、Wilcoxon rank-sum test)

WPAI:asthma(仕事の生産性及び活動障害に関する質問票:喘息)スコア[副次評価項目] 

WPAI:asthma(仕事の生産性及び活動障害に関する質問票:喘息)スコア[副次評価項目]

仕事の生産性及び活動障害に関する質問票:喘息(WPAI:Asthma)5)

WPAIは仕事の生産性及び活動障害に関する質問票で、WPAI:Asthmaは喘息患者を対象としたもの。
過去7日間でどの程度仕事の時間と生産性が損なわれたかを4項目(労働/勉学時間損失率、 労働/勉学障害率、全般労働/勉学障害率、日常活動性障害率)で評価する。

コントロール不良群はコントロール良好群に比べて、身体的、心理的、社会的スコア及び総スコアが有意に低かった(p<0.0001、Wilcoxon rank-sum test)

J-LCQ(日本語版レスター咳質問票)スコア[副次評価項目]

J-LCQ(日本語版レスター咳質問票)スコア[副次評価項目]

日本語版レスター咳質問票(J-LCQ)6)

評価前2週間の咳特異的QOLを評価するための日本語版調査票。
身体面(8項目)、精神面(7項目)、社会面(4項目)の3ドメイン、19項目の質問で構成され、各項目1~7点で評価する。ドメインごとの平均スコア(1~7点)を合計したものを総スコア(3~21点)とする。

全体集団において、AHQ-33(健康関連QOL)の総スコアとJ-LCQ(日本語版レスター咳質問票)の総スコアの間に強い相関が認められた(強い相関 r:-1.0≦~-0.7)

AHQ-33(健康関連QOL)総スコアとJ-LCQ(日本語版レスター咳質問票)総スコア・ドメインスコアの相関

AHQ-33 総スコア_総スコア
AHQ-33 総スコア_身体的
AHQ-33 総スコア_心理的
AHQ-33 総スコア_社会的

健康関連QOL(AHQ-33スコア)4)

日本人成人喘息患者を対象としたQOL調査票。
32項目の質問(喘息症状:8項目、喘息症状の増悪因子:8項目、感情面:8項目、活動の制限や困難:3項目、社会活動の制限:4項目、経済的側面:1項目)とFaceスケール尺度で構成される。
32項目の質問は、0から4の5段階(全くない:0、わずかにある:1、多少ある:2、かなりある:3、非常によくある:4)で評価し、Faceスケールは0から4の5段階で評価する。

日本語版レスター咳質問票(J-LCQ)6)

評価前2週間の咳特異的QOLを評価するための日本語版調査票。
身体面(8項目)、精神面(7項目)、社会面(4項目)の3ドメイン、19項目の質問で構成され、各項目1~7点で評価する。ドメインごとの平均スコア(1~7点)を合計したものを総スコア(3~21点)とする。

患者背景

日本の喘息患者の症状負担に関するインターネット調査(横断的定量調査)

  • 患者アンケートは86,724人に配布され、25,405人が参加に同意した。
  • そのうち1,347人をICS/LABAを使用している潜在的な患者と特定した。
  • スクリーニング完了し、最終的な解析対象は、ICS/LABAのアドヒアランスが良好な喘息患者454人(コントロール良好群249人、コントロール不良群205人)であった。※喘息コントロール状態(コントロール良好:ACTスコア≧20、コントロール不良:ACTスコア<20)
日本の喘息患者の症状負担に関するインターネット調査(横断的定量調査) 患者背景

*Wilcoxon rank-sum test
†Fisher exact test
#コントロール良好:ACTスコア≧20
§コントロール不良:ACTスコア<20

服薬アドヒアランス
(Morisky服薬アドヒアランス尺度:MMAS)

服薬アドヒアランス(Morisky服薬アドヒアランス尺度:MMAS)

MMAS:

薬の服用に関する8項目に回答し、「はい」を0点、「いいえ」を1点として加算した合計点で評価し、8点を服薬アドヒアランス高群,6~7点を服薬アドヒアランス中群、0~5点を服薬アドヒアランス低群とする。

ICS/LABAの使用

ICS/LABAの使用

FF:フルチカゾンフランカルボン酸エステル、FP:フルチカゾンプロピオン酸エステル、BUD:ブデソニド、MF:モメタゾンフランカルボン酸エステル

評価スコア一覧

評価スコア一覧

スクリーニング

スクリーニング

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ICS:吸入ステロイド薬 LABA:長時間作用性β2刺激薬 LAMA:長時間作用性抗コリン薬

  1. Nagase H et al:Adv Ther 2023;40(11), 4857-4876※1
  2. Birring SS et al.:Thorax 2003;58:339–343
  3. 『喘息予防・管理ガイドライン2021』作成委員:喘息予防・管理ガイドライン2021,p81,2021
  4. 『喘息予防・管理ガイドライン2021』作成委員:喘息予防・管理ガイドライン2021,p83,2021より作成
  5. 中野陽介ほか:政策研ニュース No.61 2020年11月,p34
  6. REILLY ASSOCIATES WPAI TRANSLATIONS(Updated February 11, 2021)WPAI:Asthma(Japanese-Japan V2.1)
    https://view.officeapps.live.com/op/view.aspx?src=http%3A%2F%2Fwww.reillyassociates.net%2FWPAI_Asthma_-_Japanese__Japan__v2-1_FINAL.doc&wdOrigin=BROWSELINK
  7. Morisky DE et al.:J Clin Hypertens (Greenwich) 2008;10(5):348–354.

製品名はすべて、グラクソ・スミスクライン、そのライセンサー、提携パートナーの登録商標です。製剤写真及びPDF資料は、患者指導の目的に限りダウンロード頂けます。

PM-JP-FVU-WCNT-200003 2024.01