[Bravo-Gutierrez FJ et al:Int Arch Allergy Immunol 2024;185(3), 253ー259]
利益相反:著者にグラクソ・スミスクライン(株)から講演料、コンサルティング料およびアドバイザリーボードの謝礼を受領した者が含まれた。
RE-ASGRAMUR Study
(海外データ:リアルワールドエビデンス)
(1)試験概要
目的
重症喘息患者における喘息増悪、経口ステロイド薬の使用、喘息コントロール、生活の質および肺機能に関してヌーカラに対する反応を確認し、鼻茸のある患者とない患者の反応を比較する。
対象
ムルシア州(スペイン)の医療施設8施設における日常診療下で実施されたRE-ASGRAMUR(ムルシア州重症喘息登録簿)に登録された重症喘息患者で、ヌーカラを1年以上投与された患者70例
方法
レトロスペクティブ研究。臨床的特徴、薬剤耐性、有効性(喘息増悪回数、喘息コントロールテスト(ACT)スコア、喘息QOL質問票(miniAQLQ)、肺機能(FEV1値)、経口ステロイド薬投与量)を調査した。鼻茸の合併有無別に臨床的反応性を検討した。
評価項目
臨床的特徴、薬剤耐性、有効性〔喘息増悪回数、ACTスコア、miniAQLQ、FEV1値、経口ステロイド薬投与量〕を鼻茸の有無別に比較
解析計画
Wilcoxon符号順位検定を用いた。
本研究の限界
レトロスペクティブ研究であり、耳鼻咽喉科でルーチンに実施されていないため鼻茸に関する客観的なデータは得られなかった。
(2)患者背景
BMI:Body mass index ACT:喘息コントロールテスト FeNo:呼吸中一酸化窒素 AQLQ:喘息QOL質問票
(3)有効性(海外データ)
ヌーカラは、鼻茸合併の有無に関わらず、喘息増悪回数、経口ステロイド薬投与量、ACTスコアにおいて有意な差が認められました
(p≦0.0015、Wilcoxon符号順位検定)(海外データ)
(4)安全性
本試験における治療を中止した症例は70例中8例でした
4例は治療反応がなく、悪化が続いたため、4例は副作用のためでした。副作用が認められた4例のうち、2例はインフルエンザ様症候群、1例は重度の気管支痙攣、1例は脱毛症、筋肉痛、頭痛でした。
製品名はすべて、グラクソ・スミスクライン、そのライセンサー、提携パートナーの登録商標です。
製剤写真及びPDF資料は、患者指導の目的に限りダウンロード頂けます。
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