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SYNAPSE試験

海外第Ⅲ相試験 205687試験(SYNAPSE試験)
鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎患者対象試験(海外データ)(検証試験)

[ヌーカラ(鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎)承認時評価資料:205687試験]
[Han JK et al:Lancet Respir Med 2021;9(10),1141-1153]
利益相反:著者にグラクソ・スミスクライン(株)の社員6名が含まれた。また、本試験に関わる費用はグラクソ・スミスクライン(株)が負担した。

(1)試験概要

目的

主要目的
標準的治療併用下で、ヌーカラ100mg皮下投与の有効性をプラセボと比較して評価し、優越性を検証する。
副次目的

  • ヌーカラ100mg皮下投与の実際の鼻手術に対する影響をプラセボと比較して評価する。
  • ヌーカラ100mg皮下投与の有効性をプラセボと比較してさらに評価する。
  • ヌーカラ100mg皮下投与の生活の質に対する影響をプラセボと比較して評価する。

対象

18歳以上の再発性で両側性の鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎患者407例
〈選択基準〉

  • 過去10年間に1回以上の鼻茸手術歴を有する
  • 標準的治療※1を受けているにもかかわらず鼻茸が再発し、鼻茸手術を必要とする
  • スクリーニング前の期間に鼻腔内ステロイド薬投与を8週間以上受けている
  • 以下のうち2つ以上の異なる症状が12週間以上持続していることと定義される慢性副鼻腔炎の症状を有する
    • 鼻詰まり/鼻閉塞/鼻閉、または
    • 鼻汁(前/後鼻漏)

    および以下のうち少なくとも1つ:

    • 鼻汁(前/後鼻漏)
    • 顔面痛/顔面圧迫感
    • 嗅覚の減弱または消失
  • スクリーニング時に以下に定義される重症の鼻茸症状を有する
    • 鼻閉の視覚アナログ尺度(VAS)症状スコア>5(最高スコア10)
    • 全般的なVAS症状スコア>7(最高スコア10)
    • 両側の内視鏡検査による鼻茸スコア≧5(最高スコア8)、かつ各鼻腔のスコア≧2

〈主な除外基準〉

  • 嚢胞性線維症、EGPA、ヤング症候群、カルタゲナー症候群、線毛機能不全症候群、後鼻孔鼻茸、鼻中隔弯曲による片側鼻腔閉塞または薬物性鼻炎を有する患者
  • スクリーニング前2週間以内に急性副鼻腔炎または上気道感染に罹患した患者
  • スクリーニング前4週間以内に入院を必要とする気管支喘息の増悪を認めた患者
  • スクリーニング前6ヵ月以内に鼻腔内または副鼻腔の手術(ポリープ切除、バルーン拡張、鼻ステント挿入等)を受けた患者
  • 鼻茸の手術が禁忌の患者
  • 喫煙者または過去6ヵ月以内に喫煙をした患者

方法

多施設共同、無作為化、プラセボ対照、二重盲検、並行群間比較試験。
ヌーカラ100mg群またはプラセボ群(各群標準的治療※1併用)に無作為に割り付け、それぞれ投与開始(0週)から4週間ごとに計13回(0~48週)皮下投与した。52週時の来院後に6ヵ月間の後観察期間に移行した。

※1 

鼻腔内ステロイド薬のモメタゾンフランカルボン酸エステル(MF)鼻腔スプレーの連日投与、および必要に応じて実施する生理食塩水による鼻腔内洗浄、高用量経口ステロイド薬および/または抗生物質の適宜短期投与。
MF鼻腔スプレーは、可能な場合、各国の添付文書または各国の標準的治療に従って最大処方用量を使用した(最大処方用量未満の場合は最大処方用量に増量した)。最大用量は各鼻腔で1日2回2噴霧(50μg/噴霧)であり、これは1日の総用量400μgと同量である※2。この用量に不耐容な場合は、低用量の200μg[各鼻腔で1日1回2噴霧(50μg/噴霧)]を使用可能とした。

※2 

本邦においてモメタゾンフランカルボン酸エステル鼻腔スプレーは鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎に対して未承認です。

試験デザイン

試験デザイン

4. 効能又は効果
100mgペン、100mgシリンジ

  • 気管支喘息(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る)
  • 既存治療で効果不十分な好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
  • 鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎(既存治療で効果不十分な患者に限る)注)

小児用40mgシリンジ
気管支喘息(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る)
注)最適使用推進ガイドライン対象
5. 効能又は効果に関連する注意(抜粋)
〈鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎〉
5.5
本剤は全身性ステロイド薬、手術等ではコントロールが不十分な患者に用いること。[17.1.4 参照]
6. 用法及び用量(抜粋)
100mgペン、100mgシリンジ
〈鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎〉
通常、成人にはメポリズマブ(遺伝子組換え)として1回100mgを4週間ごとに皮下に注射する。
7. 用法及び用量に関連する注意(抜粋)
〈鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎〉
7.2
本剤による治療反応は、通常投与開始から24週までには得られる。24週までに治療反応が得られない場合は、漫然と投与を続けないよう注意すること。

評価項目

有効性評価項目
〈主要評価項目(co-primary endpoint)〉

  • 52週時における内視鏡検査による鼻茸スコア(中央判定による評価)の合計のベースラインからの変化量[検証的解析項目]
  • 52週時の直前4週間における鼻閉のVAS症状スコアの平均値のベースラインからの変化量[検証的解析項目]

〈副次評価項目〉

  • 52週時までの初回の鼻手術までの時間
  • 52週時の直前4週間における全般的なVAS症状スコアの平均値のベースラインからの変化量
  • 52週時における副鼻腔評価テスト-22 質問票(Sino-Nasal Outcome Test:SNOT-22)総スコアのベースラインからの変化量
  • 52週時までに鼻茸に対して全身性ステロイド薬を必要とする患者の割合
  • 52週時の直前4週間における複合VASスコア(鼻閉、鼻汁、痰および嗅覚消失のVAS症状スコアの合計)の平均値のベースラインからの変化量
  • 52週時の直前4週間における嗅覚消失に関するVAS症状スコアの平均値のベースラインからの変化量

〈安全性評価項目〉

  • 試験薬投与期間を通して報告された全身性反応および注射部位反応を含む有害事象/副作用の発現割合
  • 試験薬投与期間中のバイタルサイン(脈拍数、収縮期血圧および拡張期血圧)
  • 試験薬投与期間中の血液学的検査項目および血液生化学的検査項目
  • 12誘導心電図(ECG)に基づく評価項目
  • 抗メポリズマブ抗体の有無

〈薬力学評価項目〉

  • 血中好酸球数の推移

注)

鼻茸スコア(0~8点)、鼻閉のVAS症状スコア(0~10点)、全般的なVAS症状スコア(0~10点)、複合VASスコア(0~10点)、嗅覚消失に関するVAS症状スコア(0~10点):スコアが高くなるほど疾患の重症度が高い
SNOT-22総スコア(0~110点):スコアが高くなるほどQOL(生活の質)が低い
これらのスコアは、いずれもスコアの減少が改善を意味する。

解析計画

試験薬が1回以上投与された患者で構成される集団(ITT集団)を、すべての有効性解析の主要解析対象集団とした。有効性解析について、推定する主な治療効果(estimand)は、ヌーカラ100mg皮下投与とプラセボの比較とした。
第1種の過誤を制御するため、評価項目の階層を事前に規定し、閉検定手順で多重性を調整した。有意水準両側5%で統計学的解析を行った。
鼻手術を受けた患者には手術日以降に可能な限り最悪のスコアで補完した。

有効性の統計学的仮説検定の階層構造

有効性の統計学的仮説検定の階層構造

a)鼻閉、鼻汁、痰および嗅覚消失のVAS症状スコアの合計

事前に定義された階層における副次評価項目①の統計学的有意差検定は、co-primary endpointで統計学的有意性が達成された場合に実施した。副次評価項目②~⑥についても同様に、統計学的有意性は階層内の前の評価項目での統計学的有意性が達成された場合に実施した。

〈主要評価項目(co-primary endpoint)の解析〉

Co-primary endpointにおける中間事象は、手術/副鼻腔形成術および投与中止とした。
手術/副鼻腔形成術の中間事象については、評価項目の定義に当該事象の発現を組み入れた複合ストラテジーを用いた。投与中止の中間事象については治療方針ストラテジーを用い、投与中止にかかわらず52週時に報告された内視鏡検査による鼻茸スコアの合計のすべてのデータ(または鼻閉のVAS症状スコアについては52週時の直前4週間のデータ)を解析に含めた。
各co-primary endpointでの投与群を比較するためのp値は、ノンパラメトリックWilcoxon順位和検定に基づき算出した。投与群、地理的地域、ベースラインスコア並びにベースラインの血中好酸球数の対数値を共変量としたブートストラップ法を用いた分位点回帰によりベースラインからの変化量の中央値の差を95%信頼区間とともに推定した。

〈副次評価項目の解析〉
  • 初回の鼻手術までの時間:治療効果の要約指標は、プラセボ群に対するヌーカラ100mg群のハザード比とした。投与群、地理的地域、ベースラインの内視鏡検査による鼻茸スコアの合計(中央判定による評価)、ベースラインの鼻閉のVAS症状スコア、ベースラインの血中好酸球数の対数値、過去の手術回数(1、2、3回以上;順序尺度)を共変量としたCox比例ハザードモデルにより解析した。患者が52週時より前かつ鼻手術を受ける前に治験参加を中止した場合、中止時に打ち切りとした。
  • VAS症状スコア〔全般的なVAS症状スコア、複合VASスコア(鼻閉、鼻汁、痰および嗅覚消失のVAS症状スコアの合計)、および嗅覚消失に関するVAS症状スコア〕の平均値のベースラインからの変化量:co-primary endpointである鼻閉のVAS症状スコアの平均値のベースラインからの変化量と同様の方法で解析した。
  • SNOT-22総スコアのベースラインからの変化量:投与群を比較するためのp値は、ノンパラメトリックWilcoxon順位和検定に基づき算出した。投与群、地理的地域、ベースラインスコア並びにベースラインの血中好酸球数の対数値を共変量としたブートストラップ法を用いた分位点回帰によりベースラインからの変化量の中央値の差を95%信頼区間とともに推定した。
  • 鼻茸に対して全身性ステロイド薬の投与を必要とする患者の割合:投与群、地理的地域、過去12ヵ月間の鼻茸の経口ステロイド療法の回数(0、1、2回以上;順序尺度)、ベースラインの内視鏡検査による鼻茸スコアの合計(中央判定による評価)、ベースラインの鼻閉のVAS症状スコアおよびベースラインの血中好酸球数の対数値を共変量としたロジスティック回帰モデルを用いて解析した。

(2)有効性(海外データ)

1)有効性の解析結果

統計学的仮説検定の階層構造と解析結果(ITT集団)

統計学的仮説検定の階層構造と解析結果(ITT集団)

鼻手術を受けた患者には手術日以降に可能な限り最悪のスコアで補完した。
a)ヌーカラ-プラセボ
b)プラセボ群 n=198、ヌーカラ100mg群 n=205
c)鼻閉、鼻汁、痰および嗅覚消失のVAS症状スコアの合計

注1)各群標準的治療※1を併用

※1

鼻腔内ステロイド薬のモメタゾンフランカルボン酸エステル(MF)鼻腔スプレーの連日投与、および必要に応じて実施する生理食塩水による鼻腔内洗浄、高用量経口ステロイド薬および/または抗生物質の適宜短期投与。MF鼻腔スプレーは、可能な場合、各国の添付文書または各国の標準的治療に従って最大処方用量を使用した(最大処方用量未満の場合は最大処方用量に増量した)。最大用量は各鼻腔で1日2回2噴霧(50μg/噴霧)であり、これは1日の総用量400μgと同量である※2。この用量に不耐容な場合は、低用量の200μg[各鼻腔で1日1回2噴霧(50μg/噴霧)]を使用可能とした。

※2

本邦においてモメタゾンフランカルボン酸エステル鼻腔スプレーは鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎に対して未承認です。
注2)投与群、地理的地域、ベースラインスコア並びにベースラインの血中好酸球数の対数値を共変量としたブートストラップ法を用いた分位点回帰

※3

Wilcoxon順位和検定

※4

投与群、地理的地域、ベースラインの内視鏡検査による鼻茸スコアの合計(中央判定による評価)、ベースラインの鼻閉のVAS症状スコア、ベースラインの血中好酸球数の対数値、過去の手術回数(1、2、3回以上;順序尺度)を共変量としたCox比例ハザードモデル注

※5

投与群、地理的地域、過去12ヵ月間の鼻茸の経口ステロイド療法の回数(0、1、2回以上;順序尺度)、ベースラインの内視鏡検査による鼻茸スコアの合計(中央判定による評価)、ベースラインの鼻閉のVAS症状スコアおよびベースラインの血中好酸球数の対数値を共変量としたロジスティック回帰モデル

[ヌーカラ(鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎)承認時評価資料:205687試験]

52週時における内視鏡検査による鼻茸スコア(中央判定による評価)の合計のベースラインからの変化量〔主要評価項目(co-primary endpoint)〕[検証的解析結果]

52週時における内視鏡検査による鼻茸スコア(中央判定による評価)の合計のベースラインからの変化量は、ヌーカラ100mg群-1.0、プラセボ群0.0、群間差は-0.73であり、プラセボ群に対するヌーカラ100mg群の優越性が検証された(p<0.001、Wilcoxon順位和検定)。

52週時における内視鏡検査による鼻茸スコア(中央判定による評価)の合計のベースラインからの変化量(ITT集団)

52週時における内視鏡検査による鼻茸スコア(中央判定による評価)の合計のベースラインからの変化量(ITT集団)

鼻手術を受けた患者には手術日以降に可能な限り最悪のスコアで補完した。

注1)

Wilcoxon順位和検定

注2)

投与群、地理的地域、ベースラインスコア並びにベースラインの血中好酸球数の対数値を共変量としたブートストラップ法を用いた分位点回帰

鼻茸スコア:内視鏡検査による両鼻腔の鼻茸の状態を評価する指標。各鼻腔をスコア0~4点で評価し、両側合計スコア0~8点とする。鼻茸スコア0(鼻茸なし)、1(中鼻道に小型の鼻茸を認めるが、中鼻甲介の下縁より下に達していない)、2(中鼻甲介の下縁より下に達する鼻茸を認める)、3(下鼻甲介の下縁に達する大型の鼻茸を認める、または中鼻甲介の内側に鼻茸を認める)、4(下鼻道のほぼ完全なうっ血╱閉塞を引き起こす大型の鼻茸を認める)

[ヌーカラ(鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎)承認時評価資料:205687試験]


52週時の直前4週間における鼻閉のVAS症状スコアの平均値のベースラインからの変化量〔主要評価項目(co-primary endpoint)〕[検証的解析結果]

52週時の直前4週間における鼻閉のVAS症状スコアの平均値のベースラインからの変化量は、ヌーカラ100mg群-4.41、プラセボ群-0.82、群間差は-3.14であり、プラセボ群に対するヌーカラ100mg群の優越性が検証された(p<0.001、Wilcoxon順位和検定)。

52週時の直前4週間における鼻閉のVAS症状スコアの平均値のベースラインからの変化量(ITT集団)

52週時の直前4週間における鼻閉のVAS症状スコアの平均値のベースラインからの変化量(ITT集団)

鼻手術を受けた患者には手術日以降に可能な限り最悪のスコアで補完した。

注1)

Wilcoxon順位和検定

注2)

投与群、地理的地域、ベースラインスコア並びにベースラインの血中好酸球数の対数値を共変量としたブートストラップ法を用いた分位点回帰

鼻閉のVAS(Visual Analogue Scale)症状スコア:本試験で使用するすべてのVASは電子日誌に含まれ、スクリーニングから試験期間終了時まで1日1回朝に評価を行った。患者は、0(症状なし)から100(想像しうる最悪の状態)の連続した直線上で過去24時間に鼻閉が最もひどかったときの状態を表している点を選択した。得られたVASは、1週間の平均値を10で除してスコア化した。

[ヌーカラ(鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎)承認時評価資料:205687試験]


52週時までの初回の鼻手術までの時間(副次評価項目)

52週時までに初回の鼻手術を受ける確率は、ヌーカラ100mg群ではプラセボ群に対するハザード比が0.43と統計学的に有意に低かった(p=0.003、Cox比例ハザードモデル))。
52週時までに手術を受けた推定値(Kaplan-Meier推定値)は、プラセボ群23.6%に対し、ヌーカラ100mg群9.5%であった。

初回の鼻手術までの時間のKaplan-Meier曲線(ITT集団)

初回の鼻手術までの時間のKaplan-Meier曲線(ITT集団)
52週時までの初回の鼻手術までの時間

a)統計解析症例

注)

投与群、地理的地域、ベースラインの内視鏡検査による鼻茸スコアの合計(中央判定による評価)、ベースラインの鼻閉のVAS症状スコア、ベースラインの血中好酸球数の対数値、過去の手術回数(1、2、3回以上;順序尺度)を共変量としたCox比例ハザードモデル

[ヌーカラ(鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎)承認時評価資料:205687試験]


52週時の直前4週間における全般的なVAS症状スコアの平均値のベースラインからの変化量(副次評価項目)

52週時の直前4週間における全般的なVAS症状スコアの平均値のベースラインからの変化量は、ヌーカラ100mg群-4.48、プラセボ群-0.90、群間差は-3.18であり、ヌーカラ100mg群はプラセボ群に比べ統計学的に有意な差が認められた(p<0.001、Wilcoxon順位和検定)。

52週時の直前4週間における全般的なVAS症状スコアの平均値のベースラインからの変化量(ITT集団)

52週時の直前4週間における全般的なVAS症状スコアの平均値のベースラインからの変化量(ITT集団)

鼻手術を受けた患者には手術日以降に可能な限り最悪のスコアで補完した。

注1)

Wilcoxon順位和検定

注2)

投与群、地理的地域、ベースラインスコア並びにベースラインの血中好酸球数の対数値を共変量としたブートストラップ法を用いた分位点回帰

全般的なVAS(Visual Analogue Scale)症状スコア:本試験で使用するすべてのVASは電子日誌に含まれ、スクリーニングから試験期間終了時まで1日1回朝に評価を行った。患者は、0(症状なし)から100(想像しうる最悪の状態)の連続した直線上で過去24時間に全般的な症状が最もひどかったときの状態を表している点を選択した。得られたVASは、1週間の平均値を10で除してスコア化した。

[ヌーカラ(鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎)承認時評価資料:205687試験]


52週時におけるSNOT-22総スコアのベースラインからの変化量(副次評価項目)

52週時におけるSNOT-22(副鼻腔評価テスト-22質問票)総スコアのベースラインからの変化量は、ヌーカラ100mg群-30.0、プラセボ群-14.0、群間差は-16.49であり、ヌーカラ100mg群はプラセボ群に比べ統計学的に有意な差が認められた(p<0.001、Wilcoxon順位和検定)。

52週時におけるSNOT-22総スコアのベースラインからの変化量(ITT集団)

52週時におけるSNOT-22総スコアのベースラインからの変化量(ITT集団)

鼻手術を受けた患者には手術日以降に可能な限り最悪のスコアで補完した。

注1)

Wilcoxon順位和検定

注2)

投与群、地理的地域、ベースラインスコア並びにベースラインの血中好酸球数の対数値を共変量としたブートストラップ法を用いた分位点回帰

SNOT(Sino-Nasal Outcome Test)-22総スコア:副鼻腔炎に対する治療効果を評価する指標。健康関連QOL(HRQoL)に関する22項目について、それぞれ過去2週間の症状の重症度を0~5点で評価し、合計スコア0~110点とする。各項目のSNOT-22スコア0(まったく気にならない)、1(あまり気にならない)、2(少し気になる)、3(気になる)、4(かなり気になる)、5(非常に気になる)

[ヌーカラ(鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎)承認時評価資料:205687試験]


52週時までに鼻茸に対して全身性ステロイド薬を必要とする患者の割合(副次評価項目)

52週時までに鼻茸に対して全身性ステロイド薬を必要とする患者の割合は、ヌーカラ100mg群25%、プラセボ群37%であり、ヌーカラ100mg群のプラセボ群に対するオッズ比は0.58と統計学的に有意な差が認められた(p=0.020、ロジスティック回帰モデル注))。

52週時までに鼻茸に対して全身性ステロイド薬を必要とする患者の割合(ITT集団)

52週時までに鼻茸に対して全身性ステロイド薬を必要とする患者の割合(ITT集団)

注)

投与群、地理的地域、過去12ヵ月間の鼻茸の経口ステロイド療法の回数(0、1、2回以上;順序尺度)、ベースラインの内視鏡検査による鼻茸スコアの合計(中央判定による評価)、ベースラインの鼻閉のVAS症状スコアおよびベースラインの血中好酸球数の対数値を共変量としたロジスティック回帰モデル

[ヌーカラ(鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎)承認時評価資料:205687試験]

52週時の直前4週間における複合VASスコアの平均値のベースラインからの変化量(副次評価項目)

52週時の直前4週間における複合VASスコア(鼻閉、鼻汁、痰および嗅覚消失のVAS症状スコアの合計)の平均値のベースラインからの変化量は、ヌーカラ100mg群-3.96、プラセボ群-0.89、群間差は-2.68であり、ヌーカラ100mg群はプラセボ群に比べ統計学的に有意な差が認められた(p<0.001、Wilcoxon順位和検定)。

52週時の直前4週間における複合VASスコアの平均値のベースラインからの変化量(ITT集団)

52週時の直前4週間における複合VASスコア※の平均値のベースラインからの変化量(ITT集団)

※ 鼻閉、鼻汁、痰および嗅覚消失のVAS症状スコアの合計

鼻手術を受けた患者には手術日以降に可能な限り最悪のスコアで補完した。

注1)

Wilcoxon順位和検定

注2)

投与群、地理的地域、ベースラインスコア並びにベースラインの血中好酸球数の対数値を共変量としたブートストラップ法を用いた分位点回帰

複合VAS(Visual Analogue Scale)スコア:本試験で使用するすべてのVASは電子日誌に含まれ、スクリーニングから試験期間終了時まで1日1回朝に評価を行った。患者は、0(症状なし)から100(想像しうる最悪の状態)の連続した直線上で過去24時間に4症状(鼻閉、鼻汁、痰、嗅覚消失)がそれぞれ最もひどかったときの状態を表している点を選択した。得られたVASは、1週間の平均値を10で除した合計スコアを症状数で除してスコア化した。

[ヌーカラ(鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎)承認時評価資料:205687試験]


52週時の直前4週間における嗅覚消失に関するVAS症状スコアの平均値のベースラインからの変化量(副次評価項目)

52週時の直前4週間における嗅覚消失に関するVAS症状スコアの平均値のベースラインからの変化量は、ヌーカラ100mg群-0.53、プラセボ群0.00、群間差は-0.37であり、ヌーカラ100mg群はプラセボ群に比べ統計学的に有意な差が認められた(p<0.001、Wilcoxon順位和検定)。

52週時の直前4週間における嗅覚消失に関するVAS症状スコアの平均値のベースラインからの変化量(ITT集団)

52週時の直前4週間における嗅覚消失に関するVAS症状スコアの平均値のベースラインからの変化量(ITT集団)

鼻手術を受けた患者には手術日以降に可能な限り最悪のスコアで補完した。

注1)

Wilcoxon順位和検定

注2)

投与群、地理的地域、ベースラインスコア並びにベースラインの血中好酸球数の対数値を共変量としたブートストラップ法を用いた分位点回帰

嗅覚消失に関するVAS(Visual Analogue Scale)症状スコア:本試験で使用するすべてのVASは電子日誌に含まれ、スクリーニングから試験期間終了時まで1日1回朝に評価を行った。患者は、0(症状なし)から100(想像しうる最悪の状態)の連続した直線上で過去24時間に嗅覚消失が最もひどかったときの状態を表している点を選択した。得られたVASは、1週間の平均値を10で除してスコア化した。

[ヌーカラ(鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎)承認時評価資料:205687試験]

(3)本試験における安全性(海外データ)

副作用の発現率は、ヌーカラ100mg群15%(30/206例)、プラセボ群9%(19/201例)であった。主な副作用(いずれかの群で2例以上に発現)は、上咽頭炎(各3例1%、1例<1%)、喘息(各2例<1%、2例<1%)、鼻閉(各2例<1%、0例)、頭痛(各8例4%、2例<1%)、上腹部痛(各2例<1%、0例)、注射部位疼痛(各3例1%、2例<1%)、蕁麻疹(各2例<1%、0例)、紅斑(各3例1%、0例)であった。
重篤な副作用はプラセボ群に一過性脳虚血発作1例が発現した。投与中止に至った副作用は、ヌーカラ100mg群1例(上腹部痛、下痢および頭痛)、プラセボ群1例(湿疹)に認められた。試験薬投与期間中に死亡例は報告されなかった。

本試験における安全性(海外データ)

MedDRA Ver.22.1/MedDRA J Ver.22.1

[ヌーカラ(鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎)承認時評価資料:205687試験]

クイックリンク

ペンの使い方

ヌーカラ100mgペンの使い方、自己注射方法などについて動画でご紹介しています

シリンジの使い方

ヌーカラ100mgシリンジの使い方、自己注射方法などについて動画でご紹介しています

小児用ヌーカラ40mgシリンジの使い方

小児用ヌーカラ40mgシリンジの使い方、自己注射方法などについて動画でご紹介しています

高額療養費シミュレーション

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