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ZOSTER-039試験(造血器腫瘍患者対象)[海外第Ⅲ相臨床試験(海外データ)]

免疫原性および帯状疱疹の発症予防効果

18歳以上の造血器腫瘍患者において、液性免疫応答および帯状疱疹予防効果を示しました。

試験概要

 
目的 18歳以上の造血器腫瘍患者におけるシングリックスの免疫原性を検証し、安全性を検討する。
試験デザイン 多施設共同、無作為化、観察者盲検、プラセボ対照比較試験。
対象 18歳以上で、免疫抑制療法の治療歴または治療予定のある造血器腫瘍患者562例。
方法 被験者をシングリックス群とプラセボ群に1:1に割り付け、シングリックスまたはプラセボ(1回0.5mL)を2回筋肉内注射した。両群とも2回目接種は初回接種※1から1~2ヵ月の間隔をあけた。なお本試験は2回目接種後12ヵ月間を追跡期間とした。
主要評価項目 非ホジキンB細胞リンパ腫および慢性リンパ性白血病(CLL)の被験者を除
いた液性免疫評価対象集団におけるgE特異的液性免疫応答(抗gE抗体濃度
〔ELISA法〕のVRR、GMC比)(検証項目)、安全性 など。
解析計画 主要および副次評価項目は、以下の通り事前に定めた順序と達成基準(免疫応答の検証)に従い、未達成となるまで評価し、目的が未達成となった時点で残りの評価項目は記述統計解析を実施した。
①非ホジキンB細胞リンパ腫およびCLLを除いた液性免疫評価対象集団における2回目接種1ヵ月後の抗gE抗体濃度のVRR(主要評価項目)の95%CIの下限値が60%以上の場合。②非ホジキンB細胞リンパ腫およびCLLを除いた液性免疫評価対象集団における2回目接種1ヵ月後の抗gE抗体の調整GMC比(主要評価項目)の95%CIの下限値が3を上回った場合。③非ホジキンB細胞リンパ腫を除いた液性免疫評価対象集団における2回目接種1ヵ月後の抗gE抗体濃度のVRR(副次評価項目)の95%CIの下限値が60%以上の場合。④非ホジキンB細胞リンパ腫を除いた液性免疫評価対象集団における2回目接種1ヵ月後の抗gE抗体の調整GMC比(副次評価項目)の95%CIの下限値が3を上回った場合。
事後解析 有効性をmTVC※2における2回目接種1ヵ月後から試験終了までの帯状疱疹の発症(承認申請時の照会事項への回答として当局に提出し評価された)としてPoisson法を用いて解析し、[1-相対リスク(プラセボ群に対するシングリックス群の発症率の比)]で算出したとき、その95%CIの下限値が0%を上回った場合に有効性が認められることとした。

VRR:ワクチン応答率、GMC:幾何平均濃度、95%CI:95%信頼区間

※1

がん治療実施中の被験者では、放射線療法を除いたがん治療から前後10日以上の間隔をあけて、がん治療完了後の被験者では、治療完了から10日以降6ヵ月以内に1回目を接種した

※2

mTVC:TVCから2回目接種を受けなかった被験者と2回目接種後1ヵ月以内に帯状疱疹と診断された被験者を除外した集団

承認時評価資料: 海外第Ⅲ相臨床試験. ZOSTER-039
Dagnew AF. et al.: Lancet Infect Dis.19(9), 988-1000, 2019 [本研究はGSK Biologicalsの資金により行われた。著者にGSK Biologicalsの社員を含む。著者にGSKからコンサルティング料などを受領した者を含む。]

非ホジキンB細胞リンパ腫および慢性リンパ性白血病(CLL)の被験者を除いた集団における液性免疫応答〔主要評価項目〕(検証項目)

非ホジキンB細胞リンパ腫および慢性リンパ性白血病(CLL)の被験者を除いた集団における液性免疫応答〔主要評価項目〕(検証項目)

※1

VRR:ベースライン時に血清抗体陰性の被験者の場合は2回目接種後の抗gE抗体濃度が血清抗体陽性のカットオフ値(97mIU/mL)の4倍以上、ベースライン時に血清抗体陽性の被験者の場合は2回目接種後の抗gE抗体濃度がワクチン接種前の抗体濃度の4倍以上となった被験者の割合

※2

幾何平均濃度(GMC)の比(シングリックス群/プラセボ群)

2回目接種1ヵ月後から試験終了時までの帯状疱疹の発症〔事後解析〕

2回目接種1ヵ月後から試験終了時までの帯状疱疹の発症〔事後解析〕

※ 有効性(%):[ 1-(プラセボ群に対するシングリックス群の発症率の比)]×100
*:有効性あり(95%CIの下限値が0%超)

安全性〔主要評価項目〕

各回接種後7日間の局所性特定有害事象※1はシングリックス群233/278例(83.8%)、プラセボ群48/274例(17.5%)、全身性特定有害事象※2はそれぞれ206/278例(74.1%)、134/274例(48.9%)に認められました。
主な局所性特定有害事象は、シングリックス群では注射部位疼痛221例(79.5%)、プラセボ群では注射部位疼痛45例(16.4%)、主な全身性特定有害事象は、シングリックス群では疲労162例(58.3%)、筋肉痛122例(43.9%)、プラセボ群では疲労102例(37.2%)、頭痛64例(23.4%)でした。
各回接種後30日間の特定外有害事象※3は、シングリックス群134/283例(47.3%)、プラセボ群128/279例(45.9%)に認められました。
2回目接種30日後までに、重篤な有害事象はシングリックス群17/283例(6.0%)、プラセボ群29/279例(10.4%)に認められ、主なものは、シングリックス群では発熱性好中球減少症7例、肺炎5例、急性骨髄性白血病、形質細胞性骨髄腫がそれぞれ1例、プラセボ群では急性骨髄性白血病、形質細胞性骨髄腫がそれぞれ3例、発熱性好中球減少症2例でした。死亡に至る重篤な有害事象はシングリックス群2例(0.7%)、プラセボ群9例(3.2%)に認められ、シングリックス群では血小板減少症、急性骨髄性白血病、形質細胞性骨髄腫がそれぞれ1件ずつ2例、プラセボ群では急性骨髄性白血病3例、形質細胞性骨髄腫2例、うっ血性心不全、アナフィラキシーショック、非ホジキンリンパ腫、塞栓症がそれぞれ1例でした。当該期間に治験担当医師によりワクチン接種と関連ありと判断された重篤な有害事象および死亡に至る重篤な有害事象はありませんでした。免疫の関与が疑われる疾患は、シングリックス群では1例(0.4%)、プラセボ群では認められませんでした。
なお、2回目接種12ヵ月後(試験終了時)までに報告されたシングリックス群の死亡に至る重篤な有害事象のうち、新生児死亡(1例)が治験担当医師によりワクチン接種と関連ありと判断されました。

※1 局所性特定有害事象:注射部位疼痛、注射部位発赤、注射部位腫脹
※2 全身性特定有害事象:筋肉痛、疲労、頭痛、悪寒、発熱、胃腸症状
※3 特定外有害事象:局所性および全身性特定有害事象以外の有害事象

製品名はすべて、グラクソ・スミスクライン、そのライセンサー、提携パートナーの登録商標です。製剤写真及びPDF資料は、患者指導の目的に限りダウンロード頂けます。

PM-JP-SGX-WCNT-230013 2023.09