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過活動膀胱・神経因性膀胱とは
定義・症状

過活動膀胱・神経因性膀胱とは[1]-[4]

過活動膀胱は、尿意切迫感を必須とした症状症候群で、通常は頻尿と夜間頻尿を伴います。切迫性尿失禁は必須ではありません。
このように、過活動膀胱は、不快な蓄尿症状によって臨床的に診断されます。

過活動膀胱の概念図

神経因性膀胱は、神経疾患を原因とした下部尿路機能障害であり、診断は尿流動態検査に基づいて行われます。
脳幹部に存在する橋排尿中枢より上位が障害されると、本人の意思に反して不随意に膀胱が収縮する神経因性排尿筋過活動を生じ、切迫性尿失禁や頻尿を来します。
仙髄排尿中枢が障害されると、排尿筋無収縮もしくは排尿筋低活動による排尿障害を呈します。
その原因疾患は多岐にわたり、脊髄損傷、多発性硬化症および二分脊椎といった脊髄障害や、脳卒中、パーキンソン病などの脳障害が代表的です。

過活動膀胱・神経因性膀胱の症状がもたらす影響[5]-[9]

過活動膀胱・神経因性膀胱の症状である尿意切迫感、頻尿、尿失禁は、日常生活、仕事や対人関係、スポーツ、集会への参加、旅行などの身体活動および社会的活動を制限します。特に切迫性尿失禁を伴う患者では、QOLの低下が顕著とされます。
これらの症状は、気分が落ち込むなど精神面への影響も大きく、うつ傾向との関連性が示されています。さらに、経済的な負担も大きく、国内における治療費、尿失禁関連費用、労働損失費用などを含めて年間約1兆円と推計されています。
また、神経因性膀胱に起因する高圧の下部尿路環境は、上部尿路障害の危険因子であり、腎不全などのリスクを上昇させることから、注意深い尿路管理を必要とします。

  1. 日本排尿機能学会/日本泌尿器科学会編. 過活動膀胱診療ガイドライン(第3版), リッチヒルメディカル, 東京, 2022
  2. 橘田岳也ほか. 臨床泌尿器科. 2017;71(Suppl):156-159
  3. Abrams P, et al. Urology. 2003;62(Suppl 5B):28-37
  4. 日本排尿機能学会/日本脊髄障害医学会/日本泌尿器科学会脊髄損傷における下部尿路機能障害の診療ガイドライン作成委員会編. 脊髄損傷における下部尿路機能障害の診療ガイドライン(2019年版), 中外医学社, 東京, 2019
  5. Abrams P, et al. Am J Manag Care. 2000;6(11 Suppl):S580-S590
  6. 後藤百万. 排尿障害プラクティス. 2004;12:226-232
  7. Stewart WF, et al. World J Urol. 2003;20:327-336
  8. 井上幸恵ほか. 日泌尿会誌. 2008;99:713-722
  9. Koschorke M, et al. BJU Int. 2017;120:848-854