このサイトで正しく動作させるためにはJavaScriptを有効にする必要があります。設定を変更していただくか異なるブラウザでアクセスしてください。

      

ここから先は外部サイトへ移動します

これからアクセスしようとしているウェブサイトの内容は、グラクソ・スミスクライン株式会社によって管理されているものではありません。その正確性、安全性、信頼性はグラクソ・スミスクライン株式会社が保証しているものではないことをご了承ください。

続ける

戻る

診断・治療

痙縮の治療

痙縮の治療目標は、痛みやスパズムなどの症候的な問題、患者さんのセルフケアや介護時の問題、手指機能や上肢機能、歩行など動作の問題を改善することにあり、患者さんに生じている問題に合わせて個別に設定します。患者さんのなかには、筋緊張の増加を歩行や移乗に利用している方もいるため、痙縮の治療が必ずしも問題の改善につながるとは限りません。したがって、問題を引き起こしている原因を特定し、治療によってその問題が改善できるかどうかを検討した上で、現実的な目標を設定するようにします。介護者に対する影響を考慮することも忘れてはいけません。

痙縮の治療法には、経口抗痙縮薬による薬物治療、神経ブロック療法、バクロフェン髄腔内投与、外科的治療などがあり、これらは痙縮の分布や重症度に応じて選択されます。ただし、こうした治療を単独で行っても効果は限定的であるため、リハビリテーションの併用は必須です。

痙縮の治療選択肢

ボツリヌス療法

過緊張が認められる筋にボツリヌス毒素製剤を施注します。ボツリヌス毒素製剤は神経筋接合部で神経終末に作用し、アセチルコリンの放出を抑制します。これにより、アセチルコリンを介した筋収縮が阻害され、筋の緊張を改善します。作用は局所性で、臨床効果はおおむね2~3日で現れ、1~2週間で安定したのち、3~4ヵ月間程度持続します。他の治療法との併用も可能です。効果が得られた場合には、必要に応じて反復投与が可能であり(投与間隔は3ヵ月以上)、症状の推移をみながら徐々に他の部位へ治療範囲を広げることもできます。副作用として、過度の脱力などが生じることがありますが、一般に一過性・可逆性です。

抗痙縮薬

薬物治療として、抗痙縮薬を内服する方法があります。中枢神経に作用するものや神経筋接合部に作用するものがありますが、いずれも全身性で、希望する部位にのみ選択的に作用させることはできません。

モーターポイントブロック

運動神経に薬物を直接作用させる治療法で、筋肉内のモーターポイントにフェノールやアルコールの注射を行います。効果は限局性です。

バクロフェン髄腔内投与

患者さんの体内にポンプを植え込み、抗痙縮薬のひとつであるバクロフェンを持続的に髄腔内へ注入する治療法です。効果は全身に及びます。

外科的治療

選択的後根切断術、末梢神経縮小術などの脳神経外科的治療や、腱延長術などの整形外科的治療があります。手術部位や手技はそれぞれ異なりますが、いずれも不可逆性です。

[1]正門由久. 臨床脳波. 2006;48:241-247
[2]Ward AB. Eur J Neurol. 2002;9(Suppl 1):48-52