診断・治療
過活動膀胱・神経因性膀胱の評価・診断[1],[2]
本邦の過活動膀胱診療ガイドラインでは、自覚症状の問診、病歴の聴取、過活動膀胱症状スコアなどが必須の評価とされています。また、選択項目として、排尿記録、QOL質問票、尿流動態検査などが挙げられています。
過活動膀胱および神経因性膀胱の検査・診断は、ガイドラインの診療アルゴリズムに沿って行います。問題のある病歴・症状・検査所見を有する患者、および難治性の患者については、必要に応じて専門的評価を行います。
なお、神経因性膀胱の診断では、排尿筋過活動の有無を確認するといった目的のため、尿流動態検査が推奨されています。尿流動態検査は、特に脊髄損傷患者では、下部尿路障害の診断や上部尿路障害の危険因子の把握に必要な検査です。