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COMET試験

海外第Ⅲb相試験
長期投与における中止の影響(海外データ)

[Moore WC,et al:Eur Respir J 2022;59(1),2100396]
利益相反:著者にグラクソ・スミスクライン(株)の社員5名が含まれた。
また、本試験に関わる費用はグラクソ・スミスクライン(株)が負担した。

(1)試験概要

目的

ヌーカラ長期投与後に中止した場合の臨床的影響を調べる。

対象

COLUMBA試験またはCOSMEX試験を完了し、ヌーカラを継続して3年以上投与された好酸球性重症喘息患者295例

方法

多施設共同、無作為化、二重盲検、プラセボ対照、並行群間試験
ヌーカラ100mgを継続投与するヌーカラ継続群またはプラセボを投与するヌーカラ中止群(プラセボへ切り替え)に1:1に無作為割り付けし、それぞれ4週間ごとに52週間皮下投与した

試験デザイン

試験デザイン

評価項目

〈主要評価項目〉
臨床的に重要な喘息増悪の初回発現までの時間

※全身性ステロイド薬(静脈内または経口薬を3日以上または筋肉内単回投与)、および/または入院または救急外来の受診を要する喘息増悪

〈副次評価項目〉

  • 入院または救急外来の受診を要する喘息増悪の初回発現までの時間
  • Asthma Control Questionnaire- 5(ACQ-5)スコアがベースラインから0.5ポイント以上増加するまでの時間
  • 12、24、36、52週時における血中好酸球数のベースラインに対する比

〈その他の評価項目〉

  • 入院を要する喘息増悪の初回発現までの時間 
  • 4週間ごとのACQ‐5スコアのベースラインからの平均変化量
  • St George’s Respiratory Questionnaire(SGRQ)総スコアのベースラインからの平均変化量
  • 12、24、36、52週時における気管支拡張薬投与前FEV1値のベースラインからの平均変化量

〈安全性評価項目〉

  • 有害事象、重篤な有害事象、臨床検査値、12誘導心電図、バイタルサイン

解析計画

二重盲検期にヌーカラを1回以上投与したすべての患者をITT集団とし、有効性および安全性の解析対象集団とした。
ベースラインは、二重盲検期の投与開始時と定義した。Part Cのデータのみが二重盲検期の分析に含まれ、投与中止またはPart Dの非盲検下でのヌーカラへの切り替え後のデータは含めなかった。
イベント発現までの時間は、地域、無作為化前1年の喘息増悪およびベースラインにおけるOCS使用(OCSあり vs OCSなし)を共変量とするCox比例ハザードモデルを用いて解析した。ベースラインからの変化量(ACQ-5、SGRQ、およびFEV1)、およびベースラインに対する比(好酸球数)は、さらに共変量としてベースライン値、受診時、受診時とベースライン時の交互作用および受診時と治療群の交互作用を加えた反復測定混合モデルを用いて解析した。血中好酸球数については、事前に規定した対数変換後に解析した。

COMET試験に登録されるまでの流れ

COMET試験に登録されるまでの流れ

(2)臨床成績

1)臨床的に重要な喘息増悪の初回発現までの時間
(Part C;二重盲検期)

臨床的に重要な喘息増悪が発現するリスクは、
52週後においてヌーカラ中止群〔プラセボへ切り替え〕で61%増加しました
(主要評価項目)

臨床的に重要な喘息増悪の初回発現までの時間

0週は、非盲検のヌーカラ最終投与の4週間後。網掛け部分は95%信頼区間を示す。
※52週時の喘息発現リスク(ヌーカラ中止群〔プラセボへ切り替え〕/ヌーカラ継続群)
共変量:地域、無作為化前1年の喘息増悪およびベースラインにおけるOCS使用(OCSあり vs OCSなし)

2)ACQ-5スコアがベースラインから0.5ポイント以上増加するまでの時間
(Part C;二重盲検期)

52週後ヌーカラ中止群〔プラセボへ切り替え〕では、
喘息コントロールが低下するリスクが52%増加しました
(副次評価項目)

ACQ-5スコアがベースラインから0.5ポイント以上増加するまでの時間

0週は、非盲検のヌーカラ最終投与の4週間後。網掛け部分は95%信頼区間を示す。
※52週時のACQ-5スコア増加(≧0.5)リスク(ヌーカラ中止群〔プラセボへ切り替え〕/ヌーカラ継続群)
共変量:地域、無作為化前1年の喘息増悪およびベースラインにおけるOCS使用(OCSあり vs OCSなし)

(3)安全性:有害事象発現状況

Part  A/B:

本試験では副作用は、認められなかった。有害事象は306例中73例(24%)に認められた。投与中止に至った有害事象は、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、Epstein-Barrウイルス感染症および悪性ポリープ各1例であった。重篤な有害事象は、喘息3件、サイトメガロウイルス感染症、インフルエンザ、咽頭膿瘍、尿路感染症、腹部ヘルニア、食欲低下および悪性ポリープ各1件であった。

Part C:

副作用は、ヌーカラ中止群〔プラセボへ切り替え〕で151例中1例(<1%)、ヌーカラ継続群で144例中5例(3%)に認められ、ヌーカラ中止群〔プラセボへ切り替え〕で注射部位反応1件、ヌーカラ継続群で注射部位反応4件、過敏症1件が認められた。有害事象は、ヌーカラ中止群〔プラセボへ切り替え〕で151例中96例(64%)、ヌーカラ継続群で144例中112例(78%)に認められた。重篤な有害事象は、ヌーカラ中止群〔プラセボへ切り替え〕で喘息6件、気管支炎、大腸菌性腎盂腎炎、良性卵巣腫瘍、子宮平滑筋腫、カテーテル血栓症、大腿骨骨折および胆石症各1件、ヌーカラ継続群で喘息2件、虫垂炎、憩室炎、結腸がん、膵管内乳頭粘液性腫瘍、前立腺がん、非心臓性胸痛、脊椎骨折、下痢および重症筋無力症各1件であった。投与中止に至った有害事象は、ヌーカラ中止群〔プラセボへ切り替え〕で喘息2件、ヌーカラ継続群で膵管内乳頭粘液性腫瘍および重症筋無力症各1件であった。

Part D:

副作用は、ヌーカラ中止群より切り替えでは84例中2例(2%)に疲労および喘息各1件、ヌーカラ継続群より切り替えでは45例中2例(4%)に注射部位反応および発赤各1件が認められた。有害事象はヌーカラ中止群より切り替えで84例中64例(76%)、ヌーカラ継続群より切り替えで45例中38例(84%)に認められた。重篤な有害事象は、ヌーカラ中止群より切り替えでは喘息4件、急性呼吸不全、副鼻腔嚢腫、誤嚥性肺炎、鼠径ヘルニア、非定型肺炎、真菌性副鼻腔炎、半月板損傷、肋骨骨折、外傷性血胸および低血糖症各1件、ヌーカラ継続群より切り替えでは喘息4件、唾液腺結石1件であった。投与中止に至った有害事象はヌーカラ中止群より切り替えで誤嚥性肺炎1件であった。

※本件は致死的な有害事象であり、死亡に至ったが、治験責任医師は誤嚥性肺炎に伴う心停止が原因であり、治験とは関連がないと判断している

COMET試験 Clinical Study Report
*論文中に一部の副作用及び有害事象の事象名等が記載されていないため、COMET試験 Clinical Study Reportより記載

安全性:有害事象発現状況

安全性:有害事象発現状況

Part C(ヌーカラ中止群〔プラセボへ切り替え〕)期間中に1例が「死亡」(原因不明)により治験を中止した。

† 

ヌーカラ継続群に割り付けられた2例と、ヌーカラ中止群〔プラセボへ切り替え〕に割り付けられた1例は、Part C期間中に有害事象のため治験を中止したが、表には含めなかった。

器官別大分類「感染症および寄生虫症」における感染症、器官別大分類「良性、悪性および詳細不明の新生物(嚢胞およびポリープを含む)」における新生物、器官別大分類「心臓障害」における心臓障害。

§

生物学的製剤を使用する際に考慮すべき病原体の公表されたリストおよび/または特定の病原体の発表に基づいて特定された日和見感染症(Winthrop、2015)。

MedDRA標準検索式(SMQ)「良性、悪性および詳細不明の新生物(嚢胞およびポリープを含む)」により特定した。

**

器官別大分類「心臓障害」、器官別大分類「血管障害」およびMedDRA標準検索式(SMQ)により特定した。

††

MedDRA標準検索式(SMQ)により特定した。

安全性:有害事象および曝露量により調整した有害事象(Part C;二重盲検期)

安全性:有害事象および曝露量により調整した有害事象(Part C;二重盲検期)

*1000曝露量・人・年あたりのイベント発現

製品名はすべて、グラクソ・スミスクライン、そのライセンサー、提携パートナーの登録商標です。
製剤写真及びPDF資料は、患者指導の目的に限りダウンロード頂けます。

PM-JP-MPL-WCNT-210007 2023.12