ここから先は外部サイトへ移動します

これからアクセスしようとしているウェブサイトの内容は、グラクソ・スミスクライン株式会社によって管理されているものではありません。その正確性、安全性、信頼性はグラクソ・スミスクライン株式会社が保証しているものではないことをご了承ください。

続ける

戻る

DREAM試験

開発中に投与経路および投与量を変更したため、承認外の用法及び用量を含む成績を掲載しています。

海外第II/III相試験

MEA112997試験(DREAM試験) 
用量設定試験/喘息増悪評価試験(海外データ)(検証試験)

[承認時評価資料:臨床薬理試験(MEA112997試験)]
[Pavord ID et al:Lancet 2012;380(9842), 651-659]
利益相反:著者にグラクソ・スミスクライン(株)の社員2名が含まれた。
また、本試験に関わる費用はグラクソ・スミスクライン(株)が負担した。

(1)試験概要

目的

成人および青少年のコントロール不良な重症難治性喘息患者を対象として、3用量(75、250および750mg)のメポリズマブ(遺伝子組換え)を52週間静脈内投与したときの有効性を検証し、安全性および用量反応性を検討する。さらに、血中好酸球数、血清インターロイキン5(IL-5)および誘発喀痰中好酸球数に対するメポリズマブの薬力学的効果を検討する。

対象

12歳以上の重症難治性喘息患者616例

  • Visit1前12ヵ月以内に高用量の吸入ステロイド薬による継続的な治療を必要とした患者
  • 長時間作用性β2刺激薬、ロイコトリエン受容体拮抗薬またはテオフィリン等の長期管理薬の併用を必要とする患者
  • 気管支拡張薬投与前のFEV1値が予測値の80%未満またはピークフロー値の日内変動が20%超で示される持続性気道閉塞が確認された患者
  • 好酸球性と考えられる気道炎症が認められる患者、またはVisit1前12ヵ月以内に経口ステロイド薬または全身性ステロイド薬による治療を必要とする喘息増悪が2回以上認められた患者

方法

多施設共同、無作為化、プラセボ対照、二重盲検、並行群間比較、用量反応試験。
既存治療に上乗せして、メポリズマブ75、250、750mg群またはプラセボ群に無作為に割り付け、それぞれ投与開始(0週)から4週間ごとに計13回(0~48週)静脈内投与注)した。

注)海外で実施された臨床試験MEA114092試験から、メポリズマブ75mg静脈内投与はメポリズマブ100mg皮下投与に相当する。
日本では、メポリズマブ静脈内投与(75mg、250mg、750mg)は未承認。

6. 用法及び用量(抜粋)
100mgペン、100mgシリンジ 〈気管支喘息〉
通常、成人及び12歳以上の小児にはメポリズマブ(遺伝子組換え)として1回100mgを4週間ごとに皮下に注射する。
小児用40mgシリンジ 〈気管支喘息〉
通常、6歳以上12歳未満の小児にはメポリズマブ(遺伝子組換え)として1回40mgを4週間ごとに皮下に注射する

試験デザイン

NA

評価項目

有効性評価項目
〈主要評価項目〉

  • 経口/全身性ステロイド薬による治療、入院および/または救急外来の受診が必要であると治験責任医師が判断した喘息症状の悪化により定義される臨床的に重要な喘息の発現頻度
    注)経口ステロイド薬による維持療法を受けている患者で経口ステロイド薬を必要とする喘息増悪とは、維持療法で使用している経口/全身性ステロイド薬の用量の2倍以上を3日間以上投与した場合。

〈副次評価項目〉

  • 臨床的に重要な喘息増悪の初回発現までの期間
  • 入院(気管内挿管および集中治療室入室を含む)または救急外来の受診を要する喘息増悪の発現頻度
  • すべての喘息増悪(臨床的に重要な喘息増悪および治験責任医師が判断した喘息増悪)の発現頻度
  • 入院または救急外来の受診を要する喘息増悪の初回発現までの期間
  • すべての喘息増悪(臨床的に重要な喘息増悪および治験責任医師が判断した喘息増悪)の初回発現までの期間
  • 52週間の治療期間における気管支拡張薬投与前のFEV1値のベースラインからの平均変化量
  • 喘息コントロールに関するアンケート(Asthma Control Questionnaire:ACQ)スコアのベースラインからの平均変化量

〈ヘルスアウトカムの評価項目〉

  • Asthma Quality of Life Questionnaire(AQLQ)スコアのベースラインからの平均変化量

安全性評価項目

  • 有害事象
  • 臨床検査(生化学検査および血液学的検査)
  • バイタルサイン(脈拍数および血圧)
  • 12誘導心電図

薬力学評価項目

  • 血中好酸球数の推移
  • 誘発喀痰中好酸球数の推移

解析計画

ITT集団を対象として解析した。有意差検定は、有意水準両側5%で実施した。
本試験の主要評価項目は、喘息増悪回数が負の2項確率分布に従い、その平均値が共変量と「対数リンク」関数で関連していると仮定して、一般化線形モデルを用いて解析した。モデルには、投与群、ベースラインの吸入ステロイド薬、地域、試験開始前の増悪回数およびベースラインの疾患重症度を共変量として含めた。
また、メポリズマブの効果の違いを予測するベースライン特性、血中好酸球数と喀痰中好酸球数の相関について、サブグループ解析を行うことを事前に規定した。なお、事後解析であるベースラインの好酸球数に対する臨床的に重要な喘息増悪の頻度(サブグループ)については、承認申請時の照会事項への回答として当局に提出し評価されたデータである。

(2)有効性(海外データ)

1)好酸球に対する作用:血中好酸球数の推移(薬力学評価項目)

血中好酸球数の推移(ITT集団)

NA

海外で実施された臨床試験MEA114092試験から、メポリズマブ75mg静脈内投与はメポリズマブ100mg皮下投与に相当する。
日本では、メポリズマブ静脈内投与(75mg、250mg、750mg)は未承認。

2)喘息増悪抑制効果

(1)臨床的に重要な喘息増悪の累積発現回数(主要評価項目:検証項目)

臨床的に重要な喘息増悪の累積発現回数(ITT集団)

NA

注)投与群、地理的地域、ベースライン時の経口ステロイド薬による維持療法(ある vs. なし)、試験開始前1年間における喘息増悪の発現頻度およびベースライン時のFEV1の予測値に対する割合を共変量とし、負の2項確率分布を仮定した一般化線形モデル

海外で実施された臨床試験MEA114092試験から、メポリズマブ75mg静脈内投与はメポリズマブ100mg皮下投与に相当する。
日本では、メポリズマブ静脈内投与(75mg、250mg、750mg)は未承認。

(2)ベースラインの好酸球数に対する臨床的に重要な喘息増悪の頻度(主要評価項目:サブグループ解析)

ベースラインの好酸球数に対する臨床的に重要な喘息増悪の頻度(サブグループのモデル解析*

NA

*:投与群、ベースライン時のOCS使用の有無、地域、試験組入れ12ヵ月前に認められた喘息増悪の発現回数(2回、3回、4回以上)、投与開始時の血中好酸球数および投与群と投与開始時の血中好酸球数との交互作用を説明変数とし、観察期間(対数)をオフセット変数とした負の2項分布モデルで解析し、covariate modelingを適応した。

海外で実施された臨床試験MEA114092試験から、メポリズマブ75mg静脈内投与はメポリズマブ100mg皮下投与に相当する。
日本では、メポリズマブ静脈内投与(75mg、250mg、750mg)は未承認。

(3)本試験における安全性(海外データ)

副作用の発現率は、メポリズマブ75mg群18%(28/153例)、メポリズマブ250mg群19%(29/152例)、メポリズマブ750mg群21%(33/156例)、プラセボ群17%(26/155例)でした。主な副作用はいずれの群も注入に伴う反応および頭痛でした。重篤な副作用は2件認められ、その内訳はメポリズマブ250mg群の網状赤血球数減少1件およびメポリズマブ750mg群の上室性頻脈1件でした。投与中止に至った副作用は認められませんでした。死亡は、メポリズマブ250mg群で2例(喘息1例、急性膵炎/敗血症性ショック1例)、メポリズマブ750mg群で1例(窒息)が認められましたが、いずれの事象も試験薬剤との因果関係はありませんでした。

製品名はすべて、グラクソ・スミスクライン、そのライセンサー、提携パートナーの登録商標です。
製剤写真及びPDF資料は、患者指導の目的に限りダウンロード頂けます。

PM-JP-MPL-WCNT-210007 2023.12