診断・治療
原因不明の過剰な局所性発汗が6ヵ月以上持続していることに加え、
以下の6項目中2項目以上を満たす
- 両側性かつ左右対称性に多汗がみられる
- 多汗によって日常生活に支障が生じている
- 週1回以上の頻度で多汗エピソードがみられる
- 25歳未満で発症した
- 家族歴がある
- 睡眠時は局所性の発汗がみられない
- 発汗は全く気にならず、日常生活に全く支障がない
- 発汗は我慢できるが、日常生活に時々支障がある
- 発汗はほとんど我慢できず、日常生活に頻繁に支障がある
- 発汗は我慢できず、日常生活に常に支障がある
原発性腋窩多汗症の治療について
原発性腋窩多汗症の診療アルゴリズム [1]
このフローチャートは、本邦のガイドラインで提唱されている原発性腋窩多汗症の診療アルゴリズムです。ここで示されているように、国内外のガイドラインでは外用薬が第一選択の治療とされています。
ボツリヌス療法は、外用薬の効果が不十分な場合や、副作用により外用薬の継続が困難な場合の第二選択と位置づけられます。